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2009.07.11 (Sat)

愛の保存法 平安寿子

恋愛短編集。

「愛の保存法」
光太郎とまゆみが結婚する。周りの友人たちは苦笑いだ。
だって、4回目・・・。相手を違えて4回ならまだしも、同じ相手とくっついたり
離れたりの4回。しかも毎回盛大な結婚式を行う。
今回司会を任された友人の奈香子は振り回されてあきれ返っているが、
二人が4回も結婚するにはわけがあった。

「パパのベイビーボーイ」
丈彦は看護士をしている琴絵との結婚が決まっていた。
琴絵が丈彦の父親と会いたいと言うから嫌々会わせたのだ。
昔から女たらしで、今もヒモみたいな生活をしているろくでなしの父親。
しかし、琴絵はなんとその父親に恋をしてしまったという。

「きみ去りしのち」
剛の恋人、有子の母親が亡くなった。
誰よりも有子のことを理解している母親が亡くなったことで、
剛は自分が頼られるのではないかと期待していたが、有子は全然頼ってこない。
頼ってこないばかりではなく、明らかに態度がおかしい。

「寂しがりやの素粒子」
息子の高校時の先生がなぜか我が家に居候しはじめた。
一日中文献を読んでばかりで何をするわけでもない。
だんだん先生が住んでいることにイライラしはじめる鉄太朗だが、
さすがに追い出すわけにもいかない。
そんな中、家を出ていた娘が帰ってきて・・・。

「彼女はホームシック」
都季子の趣味は、物件を見ること。不動産が大好き。
2年に一度は引っ越す。で、その引越しの手伝いをするのは元彼であり
今は友人の島津。その都季子が突然結婚すると言い出した。

「出来過ぎた男」
信光が今年二十歳を迎えた娘の瑠璃にあのことを話したいらしい。
信光は最初の結婚で2子を授かったあと、さらに結婚離婚を繰り返し、
今では計5人の子供がいる。
浮気して子供ができて離婚→結婚。
この事実、どうやって伝える?

「愛の保存法」っていうタイトルがすごく好き。
愛情ってどうして長続きしないのか。永遠のテーマ、ですよね。
でも愛情って、形は変わっていっても永遠に続くもの、だと私は思ってます。
(思いたいだけ?)愛っていっても色々だし。

またしても出てくる男たちはダメ男ばっかり・・・。
腹違いの兄弟が自分の他に4人もいたら、逆に笑っちゃうかな。
ダメ男ばっかりでも、それぞれは自分に正直に生きているだけなのかもな。
もちろん「女の敵」ばっかりだし、自分の身に・・・と想像するだけで怖いけど。

★★★★☆



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18:09  |  平安寿子

2009.07.06 (Mon)

もっと、わたしを 平安寿子

連作短編。

「いけないあなた」
真佐彦はトイレに監禁された。二股をかけていることがバレてしまったのだ。
二人の女が自分を取り合いしてる。モテない自分にとっては夢のような出来事。
二人にプロポーズしたのがいけなかったのかなぁ。

「ノー・プロブレム」
吉村有樹は顔がいい。仕事だって顔でかなり得してる。
会社の女はみんな有樹とデートしたがってる。
でもデートした女の子から二度目の誘いがない。

「なりゆきくん」
正太はクロス貼り専門のカワサキ建装に入った。
社長の娘であるしのぶは顔もあんまりかわいくないし、何せ無愛想。
でも飲みに誘われてキスはしてくる。
それって俺のこと好きだから?

「愛はちょっとだけ」
歯医者で受付嬢をしている絵真は、瀬戸朝香似の美人。
でもいやらしい顔をしている、男をその気にさせる顔だ、と言われたことを
ずっと引きずっている。本当に好きだったのに、2年付き合った恋人にフラれた。
合コンのサクラのバイトで、高校時代の友達麻衣子に再会した。

「涙を飾って」
私はオヤジ殺しだ。媚び技を極めてここまでやってきた。
一人息子の進を女手ひとつで育ててる健気なシングルマザー。
でもそろそろ一人の子育てもきつい。あの人が新しい父親になってくれないかな。


恋にまつわる短編集です。連作短編なので、前の話と少しずつ関係があって楽しい。
「大きな感動」とか「泣ける!」がないんだけど、面白い。
それぞれタイプの違う5人だけど、感情移入しちゃいます。
いやーな奴もいるんだけど、それがあんまり毒になってなくてサラリと描かれている。
なんてことのない恋愛のかけひきなんかを、なんてことなく書かれてるのに
面白いんだから、すごいなー。
「もっと、わたしを」というタイトル、もっと私を見て!知って!という素直な叫び
のような気がします。

★★★★★


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22:22  |  平安寿子

2009.07.04 (Sat)

明日、月の上で 平安寿子

あたし、とんがりトビ子は、大好きなブンちゃんを追いかけてこの町にやってきた。
ひなびた温泉町、霧舟。
ブンちゃんのお姉さんである美幸さんのところに転がり込み、
いつ帰ってくるとも分からないブンちゃんを待つ。

霧舟には魅力的な人たちがたくさんいる。
ストリップ小屋に入り浸って、ストリッパーたちと仲良くなったトビ子は、
看板女優であるマリアさんの自叙伝を書くことになった。

誰かの敷いたレールの上を歩く人生なんて送りたくない。
でも本当に私がやりたいこと、いたい場所ってどこなんだろう。
そしてブンちゃんは帰ってくるの?


負けず嫌いで喧嘩っ早いトビ子。
要領よくは生きられないけど、パワフルで、正直で、大好き!
そんなトビ子が惚れるブンちゃんの言葉がイチイチいいんだよなー。

「働くのは大事だ。真面目に働いてきちんと食べるのが、一番の薬になる」
「この世には、老けた子供となり損ないの大人がいるだけだ。
だからお互い我慢しあわなきゃ」

こんなことを言われたら、その場で土下座しちゃいそうです・・・。
霧舟の人たちも、ひと癖もふた癖もあるような人ばっかりなんだけど、
とにかく人情派。おっきくてあったかい。

好き!

★★★★★



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23:00  |  平安寿子

2009.07.02 (Thu)

素晴らしい一日 平安寿子

平安寿子さんのデビュー作です。短編集。

「素晴らしい一日」
仕事も恋人も何もかも失ってしまった幸恵は、かつての恋人友朗に
貸していたお金を取り返そうと彼の元を訪れる。
相変わらず調子のいい友朗は、幸恵の借金を返すために
あらゆる人のところに出向き、頭を下げてお金を借りようとする。
その姿を見ているうちに・・・。

「アドリブ・ナイト」
金曜日の午後6時。駅前で人と待ち合わせをしていた瑠美は、
突然声をかけてきた見知らぬ男に人違いをされ、田舎へと連れられる。
家出をした娘の替わりに、危篤状態の父親に謝ってほしいと頼まれる。

「オンリー・ユー」
中原の勤める会社に中途入社したきた史織。
森高千里似のルックスと見事な脚、語学も堪能で仕事もバリバリ。
そんな彼女に食事に誘われて、ついに彼女にすることもできた。
しかし、史織にうつつを抜かしていたら仕事で大失態。史織にも逃げられて・・・。

「おいしい水の隠し場所」
ルイは自称モデル。若い頃はそれなりにモデルの仕事もしたが、今は小さい
スナックのチーママだ。友達の沖村の事務所で、かつての同級生室田に再会する。
整形を施したルイに戸惑う室田の力になろうとするが。

「誰かが誰かを愛してる」
部下の下島から内々の相談をもちかけられた。
派遣社員で来ていた園部と付き合い、彼女を妊娠させてしまったというのだ。
子供は堕ろすことになり、お金で解決したそうなのだが、
実は自分も園部と関係しており、同じように妊娠したと言われてお金を払った
ばっかりだった。

「商店街のかぐや姫」 
ひまわりマートに嫁いだ月恵。社長である夫の努は年中浮気を繰り返す
どうしようもない男だ。それでもいいのだ。月恵は努の母である登美子ママに
惹かれてこの家に嫁いだのだから。
ただ結婚に反対した実家とは仲が悪い。でもこの度妹が結婚することになり、
結納の席に努と二人で出かけることになった。


出てくる男がみんなダメ!借金したり浮気したりのとんでもない男たち
なのに、憎めないのはやっぱり可愛げがあるからかな。

「商店街のかぐや姫」の登美子ママが好きです。
アッパレな生き様かっこいい!
全体的に軽い感じなんだけど、なんだか前向きになれます。
「やってやろーじゃん?」的な気持ちに。(なんでだ?)
不思議に活力がわいてくるところが、平さんの作品の魅力だと思います。

★★★★★



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22:28  |  平安寿子

2009.06.20 (Sat)

なんにもうまくいかないわ 平安寿子

「私生活のない女」それが志津子。
自分の身に起きたことは、たとえそれが恥ずかしいことでも
何でも周りに話してしまう。

アラフォー、独身、子なし。
数々の恋をし、手痛いしっぺ返しも食らい、それでもガムシャラに生きる。
志津子に振り回されながらも、なぜか彼女を放っておけない友人たち。
その友人一人一人との物語が5編。


結婚したいのに結婚に向かない男ばっかりを好きになってしまうし、
部下も同僚もプライベートでこき使ってしまう。
でも志津子の人柄なのか、周りにはいつも人が絶えない。
実際に身近にいたら、私も同じように振り回されてしまうんだろうな、と
思いつつ、楽しく読みました。

志津子のいいところって、「一生懸命生きてる」ってことなんだ。
泣くし喚くし、愚痴もいっぱい言うんだけど、真剣に生きてる。
いつも体当たりで、憎めないキャラ。
ドタバタなのに、読み終わったあとは爽快!

★★★★★



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23:04  |  平安寿子
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