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2009.04.26 (Sun)

ひなた 吉田修一

新堂レイとその彼である大路尚純。
尚純の兄浩一と、奥さんの桂子。
4人の視点で描かれる、春夏秋冬の物語。

一見幸せそうに見える4人が、それぞれいろんな思いを抱えている。
漠然とした不安だったり、自分の気持ちを偽っていたり。
出生の秘密や、叶わぬ想いなんかもあるんだけど、
そこは意外にサラっと。

ほんとに普通の日常生活で、周りから見れば幸せに見えても、
人は誰しもただ幸せってわけじゃないんだよなって
当たり前のことを思った。

印象が強く残る話ではないけど、なのにどこか落ち着く。
自分について色々考えちゃいました。

★★★★☆



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23:00  |  吉田修一

2009.03.27 (Fri)

最後の息子 吉田修一

「最後の息子」
「破片」
「Water」
の三編を収録。

「最後の息子」
オカマバーを経営している閻魔ちゃんのもとで暮らすぼく。
その生活は「体調の良い病人」のようだ。要するにヒモ。
そして仲間である「大統領」がホモ狩りで無残に殺されてしまった。
生活のあらゆる場面をビデオに録画していたぼくは、
残されているビデオで彼らと自分を振り返る。

「破片」
母が死んで、弟の岳志は父と一緒に酒屋を営んでいる。
東京で暮らしている大海は、1年ぶりに故郷に帰ってきた。
ちょっとストーカー気質のある岳志は、倉庫として買った廃屋を
自分の手で改装していた。

「Water」
水泳部のキャプテンを務める凌雲。
仲間たちと高校生活最後の大会に挑む。
兄を亡くしてから心の病にかかってしまった母や、
同性愛の友人、圭一郎、そして家出してしまった圭一郎の母親。
いろんなことがありながらも、大会当日を迎える。


最後の「Water」が、ホントに青春小説って感じで意外。
全く泳げなかった省吾が必死の形相で泳ぎきるところなんて
思わず涙ぐんでしまいました。
一つの目標に向かって、仲間と一緒にがむしゃらに頑張る、
すっかり忘れていた感覚でした。

★★★★☆


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23:00  |  吉田修一

2009.03.22 (Sun)

初恋温泉 吉田修一

温泉を舞台にした5組の男女の恋愛短編。

●初恋温泉
●白雪温泉
●ためらいの湯
●風来温泉
●純情温泉

最後の「純情温泉」が一番良かった。

高校生の健二は、友達と行くと嘘をついて、
恋人の真希と初めての温泉旅行に出かける。
いつもお互いの部屋で階下にビクビクしながらしか二人きりになれないけど、
旅行では誰に気兼ねすることもなくずーっと二人でいられる。
金銭的に個室露天風呂付の宿には泊まれなかったけど、
貸切家族風呂になんとしてでも二人で入ろうと頑張る健二。

この日をどんなにか心待ちにしていて、相当に浮き足立ってる健二と、
「男なんて浮気するもの」と冷静な真希が対照的で微笑ましい。
”これ以上、楽しい思いを、真希以外の誰かと味わえるとは思わない”
いいです!かわいいなぁ。

温泉行きたくなりました。

★★★★★



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15:05  |  吉田修一

2009.03.16 (Mon)

7月24日通り 吉田修一

「丸山神社前」は「ジェロニモス修道院前」
「水辺の公園」は「コメルシオ広場」
「岸壁沿いの県道」は「7月24日通り」

ポルトガルのリスボンに形の似た街に住む小百合は、
自分が住む地味な日本の地方都市と、リスボンの地図を重ねて遊ぶ。

会社の同僚である安藤の妻亜希子は、小百合の高校の先輩だ。
少しずついびつさを感じているこの夫婦は、いつも小百合を家に招く。
亜希子は、小百合が高校時代から憧れている聡史の元恋人で、
二人は美男美女のカップルだった。

小百合の元に届いた高校の同窓会案内がきっかけで、
亜希子と聡史は再会する。当然のごとく、二人は夜の街へ消えてしまう。
しかし、その後聡史と会った小百合は、二人の関係が続いていないことを知り、
二人は付き合うことになる。
地味で普通な私には、それなりの男が似合うのかも、と思っていた小百合だが、
それを打破するのもまた自分だ、と新しい一歩を踏み出す。


分かりやすくて、純粋に楽しめました。
10の目次の意味が最後に判明。なるほどねー。
恋愛小説なんだけど、サッパリしてて、前向きな気分になれる。
警備員の男子、いい男だよなぁ。絶対最後はそっちに転ぶかと思ってたのに、
意外や意外でした。でもだからこそこの小説が成り立っているんだな。

★★★★★



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21:58  |  吉田修一

2009.02.21 (Sat)

さよなら渓谷 吉田修一

奥団地、と呼ばれる廃れた住宅街。
そこで幼児殺害事件が起こった。
容疑者の疑いがかけられている母親、立花里美のもとに、
多くの報道陣が集まっていた。

その隣に住む尾崎俊介とかなこ。
俊介は工場の契約社員で、休みの日は子供の野球コーチをしている。

幼児殺害事件を取材していた渡辺は、隣人の俊介がかつて大学時代に
集団レイプ事件を起こしていたことを知る。

そして事件が急展開する。
取調べ中の立花里美が、たびたび俊介の名前を出して関係を匂わせていた。
ついに一緒に住んでいたかなこが、里美と俊介が男女関係にあったと証言した。

渡辺は俊介の過去を調べていくうちに、あることに気がつく。
15年前のレイプ事件、その後の彼らは・・・。


加害者も被害者も、過去からは逃れられないんだ。
かなこの、「許してほしいなら、死んでよ」と、「だって、私がいなくなれば、
私はあなたを許したことになってしまうから」が印象深かった。
誰にも知られたくないからこそ、知っている人といるしかない。
すごく切ない。
二人にとっての幸せって何なんだろう・・・。

★★★★★



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18:07  |  吉田修一
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