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2009.12.27 (Sun)

Fの記憶 吉永南央

名前も思い出せず、顔もおぼろげにしか覚えていない。
まして消息など知る由もない。
だが、かつて同窓生だった3人の心には、あの日以来、Fが棲みついている。
そして今、Fが彼らの運命を動かす。
手強い才能が覚醒した!新鋭が放つ魂の再生の物語。
内容(「BOOK」データベースより)



Fと呼ばれた男に関わった3人の同級生と、F本人の話で締めくくる短編集。
初めて読む作家さん。

一つ目の話が暗くて残虐でなんだかゾワゾワさせられたんだけど、
二つ目以降はそんなでもなかった。
で、ラストF本人の話になると、それまでのFのイメージを
アッサリと覆されてしまってちょっと残念。
それまではFという存在がそれぞれの同級生に何らかの影響を及ぼしていて、
それは自分の味方のような敵のような、それとも自分自身なのかと
いろんな想像をしていたんだけど、なんだよ、いい人?なの?

最初の感じのままラストまでいってくれたほうが、
より魅力的だったような気がします。

★★☆☆☆



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15:17  |  や行その他

2009.12.04 (Fri)

ROUTE134 吉野万理子

20年ぶりだった。
編集者の青山悠里はこの南葉山に移り住んだイラストレーター間中との
打ち合わせのために久しぶりにこの町を訪れた。
ここにあるのは苦い思い出だけ。
どうか昔の同級生に会いませんように…。
でもその願いは届かず、一番会いたくない人に会ってしまう。

打ち合わせの帰り、当時はなかったカフェに入った悠里は
そこでかつての同級生夕輝に再会。
「あのこと」を避けるように続ける無難な会話。
一番会いたくない人は、実は一番会いたかった人だった。
あの時すれ違ってしまった二人の関係が、再び動き出す。


小さなカフェ「ROUTE 134」を舞台に繰り広げられる恋愛小説。
中学のときに起きたある事件がきっかけで、二度と会うことはないと
思っていた二人が大人になって再会するというお話です。

イラストレーターの間中や、カフェの常連さん、拓夢がナイスアシスト!
悠里が翔子に会いに行って「二人はやり直すべき」ってシーンが
ちょっと偽善っぽい気がして残念だったけど、まぁ終わりよければ…で。

卒業制作の貝殻、にくいね~。

脇役たちがとってもいいので、「ROUTE 134」を舞台にしたシリーズになったらいいなぁ!
ちなみにROUTE 134っていうのは「杉山清貴&オメガトライブ」の曲みたいです。



★★★★☆



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17:21  |  や行その他

2009.05.12 (Tue)

儚い羊たちの祝宴 米澤穂信

初読み作家さんです。

ミステリの醍醐味と言えば、終盤のどんでん返し。中でも、「最後の一撃」と呼ばれる、ラストで鮮やかに真相を引っ繰り返す技は、短編の華であり至芸でもある。本書は、更にその上をいく、「ラスト一行の衝撃」に徹底的にこだわった連作集。古今東西、短編集は数あれど、収録作すべてがラスト一行で落ちるミステリは本書だけ。


にしても、すごい紹介文!
読了後↑を見たので、読み始める前はそんなに多大なる期待はしていなかったんだけど。

●身内に不幸がありまして
●北の館の罪人
●山荘秘聞
●玉野五十鈴の誉れ
●儚い羊たちの晩餐

全体的に黒い!この黒さ好きです。
語りが敬語なので、その丁寧さに隠された黒さが際立ってます。

共通して登場するのは「バベルの会」。大学の読書サークル。
最後の”儚い羊たちの晩餐”で、その会の正体が・・・。

あーネタバレしてしまいそうなので、詳しく書けません。

★★★★★



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10:50  |  や行その他

2009.03.10 (Tue)

不正な処理 吉原清隆

母親と二人で団地に住む誠は、ある日見かけた野良犬に魅せられ、
いつしかイヌを探すために団地内を散歩するようになった。
それからしばらくののち、中学生になった誠は、散歩コースである
団地の近くにある展望台で一人の少年に出会った。

周りの人間関係を一切遮断した学生生活を送っていた誠は、
今度はパソコンの魅力にとりつかれる。
部活もやらずに毎日急いで家に帰っては、独学でプログラムを組んでいた。

高校生になった誠は、あの日展望台で出会った少年と再会する。
その少年久賀は、誠がプログラムを組めることを知って、
ある雑誌のプログラミングコンテストの話を持ちかけてくる。

夏休みのほとんどを費やして、誠と久賀はゲーム作りに没頭する。
大好きなことを、大好きな友達とできる至福の日々。
夏休み最後の日にそれは完成し、出来上がったものは、
およそ20年後、誠を苦しめることになる・・・。



短い話で、特段盛り上がりがないまま終わってしまった感じ。
いつも眉間にシワを寄せてる母親、とか、市役所の「あの男」とか
何かあるんだろうな、って思っていた人物が特に何にもなくて残念。
タイトルはうまいなーって思うんだけど。

★★☆☆☆



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12:30  |  や行その他

2009.02.16 (Mon)

瑠璃でもなく、玻璃でもなく 唯川恵

一人の男を挟んだ二人の女。妻と恋人。

大手音響メーカーに勤める矢野美月は26歳。
ちらほらと周りが結婚し始め、ますます結婚願望が強くなっている。
欲しいのは約束。安定。

しかし、美月が恋をしたのは妻がいる男、森津朔也だった。

一方朔也の妻英利子は34歳。
自分から望んで専業主婦になったにも関わらず、
変わり映えのない毎日に、少しずつ飽きてきていた。
まだ子供のいない英利子は、義母や周囲からのプレッシャーにさらされ、
しかも朔也の帰りが遅いこともあって、孤独を感じている。

朔也を挟んで対極にいる美月と英利子。
望んでいるものが違う二人が、それぞれの人生を歩き始める。


うーん、リアル。
美月の気持ちも英利子の気持ちもどちらも理解できる。
結婚するまでは結婚=安定・ゴールだと思っているんだけど、
結婚してみるとそれがゴールではなかったことに気づく。
人って(特に女って)つくづくないものねだりな生き物。

すごく読みやすいし、
未婚者も既婚者も、どちらも楽しめる作品だと思います。

最後がちょっとアッサリしすぎてて物足りないのが残念。
あとは石川が何かやらかしてくれるかと思ったんだけど、
結局ただの良い人?だったのか?

★★★☆☆



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22:05  |  や行その他
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