FC2ブログ
2019年09月 / 08月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫10月

2010.06.20 (Sun)

あおい 西加奈子

26才スナック勤務の「あたし」と、おなかに「俺の国」地図を彫っている4才年下のダメ系学生
風間くんと、ペット亀の「バタ」のほわほわ脱力気味の同棲生活から一転、
あたしはリセットボタンを押すように、気がつけばひとり深夜長野の森にいた。
人っ子一人いない、真っ暗闇の世界のなかで、自分のちっぽけな存在を消そうと
幽体離脱を試みたり、すべてと対峙するかのように大の字になって
寝っころんだりしていたあたしの目に、ふと飛び込んできたうす青色の野生の花。
その瞬間、彼女のなかでなにかが氷解した――。
ゆるゆるなのにギリギリなデイズ。
そこで見つけた、ちっぽけな奇蹟。あンたのことが好きすぎるのよ。
今世紀の女子文学に愛の一閃を穿つデビュー作。
(出版社 / 著者からの内容紹介)



西さんのデビュー作。

最初はなんだか入っていけなかったけど、読み終わる頃には
あったかい気持ちになってました。
みいちゃん、好きだなぁ。

いかにもデビュー作っぽい感じがいいです。
このときにしか描けない話なんだろうなーなんて。
表題作の「あおい」より、もう一編の「サムのこと」のほうが
ズシンときました。


★★★★☆



ランキング参加してます。応援クリックよろしくお願いします!↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

19:00  |  な行その他

2010.06.16 (Wed)

産んじゃえば? 長坂まき子

一見、厳しく、大胆不敵。本当は涙もろくて心配性―。
あの人気劇団「大人計画」を支える社長も実はすっごく悩んでいた!
仕事と子育ての日々を本音で語る痛快エッセイ。
内容(「BOOK」データベースより)



この人すごく正直なんだなーと思いました。
仕事と子供だったら絶対子供を選ぶけど、仕事もしたい。
きっと仕事をしているお母さんたちはこう思ってる人多いんだろうな。

あとなるほど、と思ったのが、
「産まない人生というのは今までも体験したから、産んだ人生というのも
もう一つあるじゃん」っていうところ。
ふむ。
適齢期の女性なら誰でも一度は考える「子供を持つか、持たないか」の選択。
子供好きな人も、そうでない人も考えますよね。


エッセイだから飾らない文体がいいとは思うんだけど、「(笑)」が多すぎて
ちょっと辟易。思わず数えたくなってしまいました。
それ以外、内容は良かったです。

★★★☆☆



ランキング参加してます。応援クリックよろしくお願いします!↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

19:00  |  な行その他

2010.01.14 (Thu)

空で歌う 中山智幸

妻に内緒で、兄の彼女と旅に出た。その行き着くところは…。
現代人に特有の「自転からはぐれたみたいな」孤独を描き出す。
表題作のほか「木曜日に産まれた」を収録。
『群像』『文学界』掲載作品をまとめ書籍化。
(「MARC」データベースより)



さりぎわの歩き方以来読むのは2冊目の中山さん。
そして今回も表題作より「木曜日に産まれた」の方が面白かった。

「空で歌う」は芥川賞候補だったんですね。
兄の元恋人と旅に出る話なんだけど、ちょっと中途半端で残念。
いくならもっとがむしゃらにいってほしかった。
お兄ちゃんの哲学は好きだけど。

「木曜日に産まれた」は、妻が流産してしまった男のお話。
何が原因だったんだろう、どうして僕たちの子供は生まれなかったんだろう。
流産するのは女性ということもあって、女性目線の話は多いけど、
男性目線っていうのが新鮮に感じました。

ぽっかりあいてしまった空間には、何が入るんだろう。
漠然とした虚無感がすごくリアル。

どちらの作品も「何か」にはたどり着けない。
もうちょっと中山さんの作品を読んでみたくなりました。

★★★☆☆



ランキング参加してます。応援クリックよろしくお願いします!↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
18:36  |  な行その他

2009.12.13 (Sun)

シュガー アンド スパイス 野中柊

築25年の古ぼけたマンションの最上階。
そこにあるのが「パティスリー・ルージュ」。
看板らしい看板もない、知る人ぞ知る名店。
そこに勤める永井晴香は見習いパティシエ。
天才と呼ばれる柳原さんのもとで、修行の日々を送っている。

晴香は柳原さんのことが大好きだ。
それは同僚の近藤くんも一緒。
その大好きって、人として好きなのか、男として好きなのか
晴香にはまだわからない。

過酷な修行の日々と、パティスリー・ルージュに集まる愉快な仲間たち、
美味しいスイーツとほろ苦い恋。


新米パティシエの奮闘ぶりとお菓子にかける情熱、
仲間たちとのやり取りが楽しい。
なんといっても出てくるスイーツたちが美味しそうで
ケーキ屋さんに走りたくなってしまいます。

憧れに似た恋はフワフワと頼りなく、近藤君がちょっとかわいそうだったかな。

好きなことに情熱を傾けるひたむきさが良かったです。
晴香は将来いいパティシエになれそう!
仲間たちのキャラも○。

★★★★☆



ランキング参加してます。応援クリックよろしくお願いします!↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

19:50  |  な行その他

2009.12.05 (Sat)

ジゴロ 中山可穂

新宿二丁目に姿を現すストリートミュージシャンのカイ。
どうしようもない女ったらし。
ギター一本とその歌で女たちを酔わす。

ただひとりの女を愛し続けるために、百人の女と寝ることもある。

そんなカイとカイを取り巻く女たちを描いた5つの短編集。

白い薔薇の淵まで以来2冊目の中山さんです。
今回も女たちの恋愛模様。
2冊目ともなると前回読んだときほどの衝撃はなく。
短編集なので話の内容のわりにはアッサリいけます。

カイは年上の人妻から16歳の高校生まで手を出す女は幅広い。
女がいないとダメな女。
でも心にはいつも最愛の恋人がいて、その恋人のために他の女と寝ちゃう。

レズビアンの世界というと生々しい感じがするんだけど、
中山さんの描く女たちって生々しいのになぜか嫌悪感は抱かない。
まぁ抱く人はもちろんいるとは思うんだけど。
前回読んだときも感じたように、レズビアン小説っていうより恋愛小説だと
思うからなのかなぁ。

「上海動物園にて」が一番好き。

女と女のぶつかり合いは、時に男女のそれよりも激しい気がします。

★★★★☆



ランキング参加してます。応援クリックよろしくお願いします!↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村


20:33  |  な行その他
PREV  | HOME |  NEXT