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2009.12.12 (Sat)

赤いカンナではじまる はらだみずき

その人は涙を流していた。

中堅の書店チェーンで副店長をしているわたしは
文芸書担当の書店員が涙を流しているところを見た。
その人は静かに泣いていた。

いい棚を作る書店員だったその人は、涙を流したあの日から少しして
希望退職していった。
文芸書から人文書へ担当替えがあったからかもしれない。
でも理由は聞かなかった。

出版社の営業担当である作本がその人を見つけたのは
東京から遠く離れた神戸の書店だったそうだ。
そして彼女がどうして書店を辞めてまた別の書店で働いているのかを知る。


表題作の「赤いカンナではじまる」のほかに
「風を切るポールの音」
「美しい丘」
「いちばん最初に好きになった花」
「最後の夏休み」
を収録。

切なくてホロリときて、最後にあったかい気持ちになれる素敵な短編集。
どの話もとても良かったです。
大人になった主人公たちがふと立ち止まって過去を振り返る。
で、また前に進む。
大波は来ない。でも忘れていた感情がさざなみのように訪れる。

素敵な1冊でうれしくなりました。

★★★★★



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