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2009.08.22 (Sat)

ブエノスアイレス午前零時 藤沢周

東京の広告代理店で働いていたカザマは、仕事を辞めて故郷の温泉宿に
帰ってきた。実家は豆腐屋を営むが、そちらにはあまり帰っていない。

カザマが働いているのは「みのやホテル」。
ホテルには巨大なコンベンションホールがあり、社交ダンスをしに来る客も多い。
カザマは源泉で毎朝温泉卵を作ったり、ダンス客の相手をしている。
ダンスは大嫌いだけど。

ある日来たダンスの団体客の中にその老婆はいた。
サングラスをかけて足元が覚束ない老婆ミツコは盲目だった。
そしてだいぶ耄碌していた。
現在と過去の記憶が入り混じっている。
ブエノスアイレスに電報を打ちたいと言い出したり、
カザマのこともなかなか覚えてもらえない。

初日に些細なトラブルを起こしたミツコは、次の日ダンスの会場に
姿を現さないと思っていたが、妹の反対を押し切り会場へやってきた。
カザマはミツコをダンスに誘う。
そのときカザマが見るものは。


藤沢周さん初読みです。
芥川賞受賞作。

短いけれど濃い。
雪で埋め尽くされる小さな温泉宿。何かを諦めてしまった青年。盲目の老婆。
静かなのにどこか荒々しさも感じる不思議な魅力があります。
ちょっと切なさもあり、心に染みます。

他に「屋上」収録。

★★★★☆



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