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2009.04.13 (Mon)

鼓笛隊の襲来 三崎亜紀

9つの短編。

●鼓笛隊の襲来

赤道線上に、戦後最大規模の鼓笛隊が発生した。
未曾有の規模の鼓笛隊ということもあって、日本全体が厳戒態勢。
上陸に伴い避難勧告が出され、町はもぬけの殻。
でも主人公一家は義母を迎えて家でやり過ごすことにする。

●彼女の痕跡展

ある朝私が感じた圧倒的な喪失感。
それが誰だかわからないんだけど、恋人を失ったようなのだ。
偶然見つけた「彼女の痕跡展」という展示にフラフラと入っていった私は、
そこで不思議なものを目にする。

我々が過去を語る上で拠り所とする、自らの「記憶」とは、果たして本当に確かな
「過去の蓄積」なのだろうか。


●覆面社員

同僚の由香里が覆面を被って出社した。
労働者の精神衛生面での権利保護の観点から成立した、
「覆面労働に関する法律(覆面法)」
由香里は覆面を被ることで、新しい人格になって・・・。

●象さんすべり台のある街

やっと手に入れたマイホーム。新興住宅地であるその公園に、
ある日すべり台がやってくることになった。
大喜びする娘を連れて公園に行ってみると、そこにいたのは本物の象だった。

●突起型選択装置(ボタン)

彼女が僕の部屋にとどまって3日。初めて彼女を抱いて寝た僕は、
彼女の背中に人工的な造りの突起物があることに気づいた。
「ボタンのある女」だったのだ。

●「欠陥」住宅

友人の高橋と連絡がつかなくなった。家に連絡をした私は、奥さんから
「主人の姿を見ることはできるかもしれませんが、会うことはおそらく
できないと思います。」と言われる。
よく分からぬまま高橋家を訪れた私は、そこで不思議な光景を見る。

●遠距離・恋愛

元々隣町だったのに、遠距離恋愛になってしまった二人。
隣町である飛代市が空中浮遊都市になってしまったのだ。
飛代市の浮遊維持課に勤めている彼とは半年に一度くらいしか会えない。
そんな二人も結婚することに。

●校庭

娘の授業参観で久しぶりに母校を訪れた私は、校庭の真ん中に立つ
古びた家を見る。私にはその家の記憶がない。
そして娘のクラスには、誰にも相手にされていない無表情の少女がいた。
どこかで見たことのある少女が。

●同じ夜空を見上げて

5年前の2月3日。突然消えてしまった聡史。
乗っていた電車が忽然と乗客とともに消えてしまったのだ。
あれから毎年、同じ日に同じ電車に乗る”遺族”たち。
通るはずのない下り451列車と一瞬すれ違うために。


世にも奇妙な~っぽい感じに慣れてきたから、そろそろ飽きてくるかな?と
思っていたんだけど、全然楽しめた。
「鼓笛隊の襲来」で笑い(だって台風かのごとく鼓笛隊、しかもオーケストラで迎撃・・・)、
最後の「同じ夜空を見上げて」でジワっと。
長編も読みたいなぁ。

★★★★★


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23:00  |  三崎亜記
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