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2009.03.14 (Sat)

幸福な朝食 乃南アサ

子供の頃から美少女で有名だった志穂子は、女優を目指し
高校を卒業すると上京すると決めていた。
しかしそこへ現れたのは、志穂子と同じ顔をしたアイドル、柳沢マリ子。
マリ子の人気が出れば出るほど、志穂子はあくまでもマリ子に
似ているというだけでしか人に見てもらえなくなった。

あと1年自分のほうが早く世に出ていれば・・・と悔やむ志穂子だったが、
それでも女優の道を諦めきれず、小さな劇団や養成所を転々としながら、
いつしか人形劇の裏方である人形使いのベテランとなっていた。

新しい人形劇がスタートすることになり、そこで声優をつとめる
若手俳優の良助と出会った志穂子は、長年自分を苦しめてきた
柳沢マリ子への復讐を企てる。

結婚もせず、心を許せる友達もいない孤独な日々。
家に帰って待っているのは、人形のミカだけ。
ミカは話は聞いてくれるが、自分から言葉を発してくれない。
体温のある生身の人間にそばにいてほしい。
若かったあの日、自分で始末してしまった子供のことを考え、
志穂子は次第に崩れていく。


志穂子の時間軸がどんどん壊れていくところと、
子供に対する執着がほんとに怖かった。
血の海の生々しさが、実際に臭ってきそうで読んでいて苦しい。
執念って、こんなに人をおかしくしてしまうものなのかもしれないな。
面白かったです。

★★★★★


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23:53  |  乃南アサ
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