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2009.03.12 (Thu)

となり町戦争 三崎亜記

ある日僕は町の広報でとなり町との戦争が始まることを知った。
開戦日:9/1 終戦日:3/31(予定)
となり町を通過して通勤している僕は、となり町戦争係から偵察業務を命ぜられる。
最初は通勤時間に気がついたところを報告するだけだったが、
その後、潜入偵察業務まで発生することになった。
となり町戦争係の職員、香西さんと結婚し、となり町に引っ越すというものだ。

戦争は始まっているのに、何も感じられない僕。
でも確実に戦争は行われている。
町の広報では戦争犠牲者数が着々と増えている。
香西さんの「戦争の音を、光を、気配を、感じ取ってください」という言葉に
僕なりの戦争の意味を見い出す・・・・。


発想が奇抜で面白かった。
戦争、という身近ではないものと、となり町という身近な存在が
見事に融合していると思う。
お役所的戦争。戦争という点ではリアリティはないけど、
お役所って例え戦争でもこういう処理するんだろうなって思ってしまった。

結局最後までこの戦争の意義は主人公も読者も分からないんだけど、
血生臭くない分、逆に冷えた恐怖感が残る。
主人公の僕と香西さんが、何となく村上春樹を思わせるんだよなぁ。

★★★★☆



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