2009.01.18 (Sun)
元職員 吉田修一
片桐は休暇でタイのバンコクを訪れた。
そこで知り合った現地で働く日本人、武志に案内され、
熱気に包まれたバンコクでの数日を過ごす。
武志に紹介されたのは、ミントという若い女。
ミントを通して、自分がしてきたことを見ているのかもしれない。
片桐は公金を横領していた。
はじめはたったの514円。それがいまや数千万にも及んでいる。
武志もミントも、片桐のことを金持ちだと思っていて、片桐もそんな役を演じている。
ミントを買った数日間で、片桐は嘘だらけの世界を見る。
些細なことから罪を犯し、歯止めがきかなくなっていく。
現実を直視できない片桐の心情がうまく描かれている。
最後ミントの弟に殴れられてから、片桐は大きく変化する。
堂々としていればいいのだと開き直って、帰りの飛行機に乗るところで終わるが、
それは異国の地にいたから思うことであって、日本に戻ってきたら
また同じことの繰り返しなのだろう。
読後感はあんまり良くないが、この感じが結構好き。
★★★★☆
ランキング参加してます。

そこで知り合った現地で働く日本人、武志に案内され、
熱気に包まれたバンコクでの数日を過ごす。
武志に紹介されたのは、ミントという若い女。
ミントを通して、自分がしてきたことを見ているのかもしれない。
片桐は公金を横領していた。
はじめはたったの514円。それがいまや数千万にも及んでいる。
武志もミントも、片桐のことを金持ちだと思っていて、片桐もそんな役を演じている。
ミントを買った数日間で、片桐は嘘だらけの世界を見る。
些細なことから罪を犯し、歯止めがきかなくなっていく。
現実を直視できない片桐の心情がうまく描かれている。
最後ミントの弟に殴れられてから、片桐は大きく変化する。
堂々としていればいいのだと開き直って、帰りの飛行機に乗るところで終わるが、
それは異国の地にいたから思うことであって、日本に戻ってきたら
また同じことの繰り返しなのだろう。
読後感はあんまり良くないが、この感じが結構好き。
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