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2009.12.31 (Thu)

2009年いろいろ読みました

2009年も気がつけば今日でおしまい。
今年もいろんな本を読むことができました。


今年一番印象に残ったのはなんといっても「1Q84」。(1Q84 BOOK 11Q84 BOOK 2
寝る間も惜しんで読んだのは久しぶりでした。
来年(4月?)には第三部が出るそうなので今から楽しみ。
その前に再読しておきたい。






他にも今年のベスト10的なものを作ろうかとも思ったのですが…
たくさんありすぎて絞りきれず。

今年は今まで知らなかった作家さんの本を読むことも多かったです。
読まず嫌いも少しは克服されたかも?
それまであまり興味がなかった児童書も、読んでみると色々考えさせられたり、
懐かしさに浸ったりと得るものがいっぱいありました。

このブログや読書メーターを通じてたくさんのいい出会いがあり、
読書の幅もだいぶ広がったように感じます。
年初の目標300冊を上回る370冊。
備忘録としてはじめたこのブログも1年を超えました。
(こんなに続くとは思っていなかった…)
いろんな方に見に来ていただけるようになって、本当に嬉しく思います。
いつもありがとうございます!

2010年も引き続きよろしくお願いします。

みなさま、良いお年をお迎えください。


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09:18  |  memo

2009.12.30 (Wed)

キャベツ 石井睦美

突然父親が死んでしまった。
それからぼくは、働き始めたお母さんのために、
まだ小さい妹のために、ごはんを作る。

友達と遊び歩くこともなく、女の子に現を抜かすこともなく、
毎日家族のために作るごはん。
妹の美砂はそんなぼくのことを暗いって言うけど、
それでもこの生活を変える気はない。

けど、出会ってしまった。
うちに遊びに来てた美砂の友達かこちゃん。
美砂のはからいで、二人はデートすることになって…。


キャベツが大好きな僕と大事な家族。
ほのぼのしつつ、ちょっと切なさも残るお話でした。
図書館のヤングコーナーにあった1冊です。
あなどれないんです、ヤングコーナー。

いつも明るく能天気な美砂が心に抱えていたもの。
家族を支える僕の心。
みんな健気。
もしこんなお兄ちゃんがいたら、ちょっといい人すぎて心配になっちゃうだろうな。

★★★★☆



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23:50  |  あ行その他

2009.12.29 (Tue)

ミッドナイト・クライシス 茅野裕城子

高校時代のクラスメイト3人。
ルリのあっけない死、鈴蘭の花束を持って、
彼女の「旦那」を訪ねた銀子には人生の次なるステージが、
北カリフォルニアに暮す有為には、もっととんでもない事態が…。
美しくのびやかに生きていたはずなのに、
いつしか更年期という真っ暗な闇が迫ってきている。
このミッドナイト・クライシスをうまくくぐりぬけられるのか…。
内容(「BOOK」データベースより)



それはいつの間にかひたひたと近づいてきて、
気がついたときには始まっている。老い。
体の変化、心の変化を感じ始めた銀子と有為。

ミッドライフクライシス=中年の危機。

更年期障害という闇に向かっていく女性の物語。
更年期障害というとつらくて苦しいイメージが強いけど、
この物語はそんな悲壮感はあまりない。
一つのステージが終わり、次のステージへ。

未知のものはなんだって怖い。
心も体も、人間関係も変わっていくけど、
私が私であることには変わりないんだ。

焦りもがきながら生きていく二人に共感。

★★★★☆



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18:00  |  た行その他

2009.12.28 (Mon)

世紀の発見 磯崎憲一郎

内容紹介
幼少の頃に見た、対岸を走る「黒くて巨大な機関車」、
「マグロのような大きさの鯉」、
そしてある日を境に消えてしまった友人A
――過去2作を経て著者が到達した、小説に内在する無限の可能性を示した大傑作!



芥川賞作家磯崎憲一郎さんの本です。
受賞作は予約でいっぱいなので、手始めにこちらを、と思ったんだけど、
全然入り込めないまま終わってしまいました。

これは私の読解力のなさなんだと思うんだけど、
時間軸のつながりがよくわからなくて、話が急に飛んでしまう印象が強く、
何度も戻りながら読む。
なのにわからず・・・(涙)

独特の世界観なんだけど、モヤモヤだけが残ってしまいました。

面白くないというより、完敗って感じです。出直してきます・・・。

★☆☆☆☆



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13:58  |  あ行その他

2009.12.27 (Sun)

Fの記憶 吉永南央

名前も思い出せず、顔もおぼろげにしか覚えていない。
まして消息など知る由もない。
だが、かつて同窓生だった3人の心には、あの日以来、Fが棲みついている。
そして今、Fが彼らの運命を動かす。
手強い才能が覚醒した!新鋭が放つ魂の再生の物語。
内容(「BOOK」データベースより)



Fと呼ばれた男に関わった3人の同級生と、F本人の話で締めくくる短編集。
初めて読む作家さん。

一つ目の話が暗くて残虐でなんだかゾワゾワさせられたんだけど、
二つ目以降はそんなでもなかった。
で、ラストF本人の話になると、それまでのFのイメージを
アッサリと覆されてしまってちょっと残念。
それまではFという存在がそれぞれの同級生に何らかの影響を及ぼしていて、
それは自分の味方のような敵のような、それとも自分自身なのかと
いろんな想像をしていたんだけど、なんだよ、いい人?なの?

最初の感じのままラストまでいってくれたほうが、
より魅力的だったような気がします。

★★☆☆☆



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15:17  |  や行その他

2009.12.26 (Sat)

ぬるい男と浮いてる女 平安寿子

「長い目で見て」
ある日夫に差し出されたのはTADの賃貸契約書だった。
TADは夫が猫可愛がりしている甥っ子唯生のために開いたカフェ。
社会経験も浅い唯生がカフェをやっていくなんてできるのだろうか。
夫は「まぁ長い目で見てやってよ」と言うのだが。

「ブルーブラックな彼女」
中学の同級生弘樹の父親の葬儀で、サチオは17年ぶりに小森さんと再会した。
学生時代から付き合いが良かったわけではない彼女は、
同級生の家族の訃報を聞きつけ、必ず葬儀に参加し泣くらしい。
なぜ彼女はそれほどまでに葬儀にこだわるのだろう。

「滅亡に向かって」
ナチュラリズムという家具屋に勤める剛は32歳独身。
今流行の草食男子だ。自分のテリトリーを大事にし、それを破壊されるくらいなら
がっついてまで女と付き合いたいとは思わない。
そんな剛が店の常連客沙代子に迫られる!

「浮いてる女」
一枝は年金相談センターで働く62歳。
独身を貫いてきた一枝が大事にしているのは自分とお金だ。
親兄弟に嫌味を言われようと自分の身は自分で守る。
そんな一枝が40歳を過ぎてから夢中になっているのがクラシックバレエ。

「ぬるい男」
収はスニーカー専門店ライト・ステップで働くフリーター。
仕事は楽しくもつまらなくもない。言われたことをやるだけなら簡単。
お店のお客さんである橋本さんに気に入られてからは、
今までよりもっとバイト仲間にバカにされるようになったけど、
いちいち反応するのだってめんどくさいんだ。

「えれくとり子」
トシオ君はその日仕事の休憩で入ったオープンカフェで彼女に出会う。
あまりにもきれいなので迷わず携帯カメラにその姿をおさめようとすると
それまで普通に使えていた携帯電話が壊れてしまった。
彼女は電化製品を壊してしまう電波体質の持ち主だった。


ちょっとヘンな人たちの短編集。
久しぶりに読んだ平さんでしたが、読みやすくてあっという間に読了。
ちょっとだけヘンで、ちょっとだけイタい人たちは
なぜか憎めなくてかわいく感じてしまいました。
ところどころに毒っけがあって、途中クスリと。
軽くて読みやすいので普段あまり本を読まない人にもオススメ。

★★★★☆



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19:16  |  平安寿子

2009.12.25 (Fri)

魔術はささやく 宮部みゆき

ある日一人の女が屋上から飛び降りた。
その後に、電車に飛び込んでしまった女性。
タクシーの前に身を投げ出した女性。
でも誰もその因果関係を知らない。


日下守は母親の死後、身寄りのない守は伯母の家に引き取られていた。
父親は公金横領の末、失踪。今では生きているのかどうかもわからない。

タクシーの運転手をしている伯父が、ある夜女性を撥ねてしまった。
女性は即死。伯父は女性が信号を無視して飛び出してきたと主張したが、
目撃者もいなかったことから、伯父はしばらく拘留されることに。

きっかけは一本の電話。
「菅野洋子を殺してくれてありがとう」
伯父を救いたい一心で事件のことを調べ始めた守は、
そこに隠された事実へとたどり着く。


久しぶりに宮部さんを読みました。
トリックも面白かったし、何より一気に読ませる力がすごい。
サスペンスなんだけど人間ドラマもちゃんとある。
伯母さん一家も、あねごも、岩本先生も良かった。

トリックは非現実的ではありながら、もしかしてと思わせるもので、
これが実現可能だったら怖い。
完全犯罪が増えちゃいますねー。

面白かった!

★★★★★



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21:26  |  宮部みゆき

2009.12.24 (Thu)

ぼくの歌が君に届きますように 

青春音楽小説アンソロジー

peacemaker(小路幸也)
ティーンエイジ・ライオット(天野純希)
晴れた空に、ブラスが響く(風野潮)
ド派手じゃなけりゃロックじゃない!(丁田政二郎)
カモメたちの歌(川島誠)
ピエタ(大島真寿美)


完全に小路さん狙いです。
文科系部活と体育会系部活の熾烈な争いを仲裁すべく立ち上がった、
伝説の「ピースメーカー」を姉に持つ僕のお話。
美人で頭も良くて人気もある姉っていうのが小路さんらしくて
いやいや、完璧すぎるでしょと突っ込みを入れたくなるし、
話の展開も王道なんだけど、やっぱり小路さんは読まずにいられない。
他の作家さんは初めての人が多かったんだけど、
新しい魅力の発見もあってこれぞアンソロジーの醍醐味って感じです。

「ド派手じゃなけりゃロックじゃない!」はベタなんだけど
スカッと爽快で読んでいて気持ちよかった。

「カモメたちの歌」と「ピエタ」がこの中では異質で
また違った魅力のある作品でした。

★★★★☆



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23:30  |  アンソロジー

2009.12.23 (Wed)

ヤッさん 原宏一

タカオは新米ホームレス。
大学卒業後勤めた会社も1年早々で辞めてしまい、
そこからホームレスになるまでは坂から転がり落ちる石のように早かった。
ある日、いつものようにダンボールで寝ていると
一人の角刈りの親父にどやしつけられた。
それがヤッさんだ。

いきなりホームレス哲学を語られ、ヤッさんの後をついていくと、
築地市場や有名ホテルで豪華な食事にありつけた。
ホームレスが豪華な食事?
それはヤッさんが今まで培ってきた人脈と信頼によるものだった。
ヤッさんって何者?
タカオはヤッさんに弟子入りし、味覚と人生を学ぶ。


ダンボールで寝るなんてホームレスの堕落。
身奇麗にしてろ。
堅気の人間に感謝はしても卑屈にはなるな。

自分を多く語らず、一本筋が通ってるヤッさんがかっこいいです。
粋で人情味あふれてていろんな人に慕われてるんだけど、
でも媚びないし群れない。
原さんらしいエンタテインメント小説って感じで面白かったです。
はじめはヤッさんについていくだけのタカオも最後にはいっぱしの大人へと
成長していてそこも良かった。

ありきたりな身の上話は、それにすがっているだけっていうのも
なんだか妙にうなづけました。

食べ歩キングの話が好き。

★★★★★



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10:15  |  原宏一

2009.12.22 (Tue)

よろこびの歌 宮下奈都

こんなはずじゃなかった。
ヴァイオリニストの母を持つ玲は、入れると思っていた音大付属の高校に落ちた。
なんとか滑り込みで入ったのは私立明泉女子高。
普通科しかない、新しい女子高だ。
学校に期待しなかったせいで、高校生活は楽だった。
期待もなければ喜びもない。

でも合唱コンクールの指揮者をやる羽目になってから
玲の高校生活は徐々に変わっていく。
すっかり忘れていた、歌うことの楽しさに気がつく。


Re-born はじまりの一歩に収録されていた「よろこびの歌」の連作短編。
「歌うこと」を通して少女たちが成長していく物語。
合唱コンクール、なんて懐かしい響きなんでしょう。
まじめに歌うことが恥ずかしいんですよね、学生時代って。

あきらめなきゃいけないことが見えてくる年代。
やりたくてもできないもどかしさ、それを見ないようにすることで
その願いと別離しようとする少女たち。
そんな彼女たちが玲と歌に魅せられて、前に進んでいくところが
清々しくてまぶしくてとても良かった。
くさい青春モノっぽいストーリーなのに、それを全然感じさせない。

主人公たちと同じ年代の高校生が読んでもいいし、
何かに一生懸命になるってことをすっかり忘れてるなー。という
私みたいな大人が読んでもいい。

すごく素敵な1冊です。

★★★★★



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18:00  |  ま行その他

2009.12.21 (Mon)

リ・セット 魚住直子

今の自分をリセットすれば、周りも変わる?
友人関係にどこか冷めている中2の三帆が砂浜で出会ったのは……。
居心地の悪いまま、他者と比べたり、合わせようとして苦しんでいる10代に贈るメッセージ。
内容(「BOOK」データベースより)


中学生の三帆は母親との二人暮し。
海のそばのマンションに住む三帆は、浜辺でテント生活をしている男に出会う。
そこで聞いたリセットの方法。
同じマンションに住む男の子ソガメ君と、「ビミョー」のあだ名を持つクラスメイト
を誘い、そのリセット法にチャレンジする。


母親とも友達とも距離感を感じている主人公が、リセット法を聞いて興味を持つ
っていうのはいいと思うんだけど、短くてちょっと消化不良な感じ。
友達に合わせるシーンは、読んでいても悲しい気持ちになりました。
トーコ、嫌だなぁ。でもああいう女の子っているもんです。
でも中学生の人間関係って、明日はわが身、なんですよね。怖い。

家族の話か、友達の話、どっちかだけでも良かったような気がします。
ソガメ君のことをもうちょっと読みたかった。

★★★☆☆



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17:50  |  あ行その他

2009.12.20 (Sun)

青年のための読書クラブ 桜庭一樹

東京・山の手の伝統あるお嬢様学校、聖マリアナ学園。
校内の異端者(アウトロー)だけが集う「読書クラブ」には、
長きにわたって語り継がれる秘密の“クラブ誌”があった。
そこには学園史上抹消された数々の珍事件が、
名もない女生徒たちによって脈々と記録され続けていた―。
内容(「BOOK」データベースより)


「烏丸紅子恋愛事件」
「聖女マリアナ消失事件」
「奇妙な旅人」
「一番星」
「ハビドゥス&プラティーク」

お嬢様学校の中の目立たない異端女子たちが綴る、学校の正史には
残らない学園の記録。
100年の長きに渡る歴史。その時代時代で起きる珍事件。
生徒会や演劇部などの花形から遠く離れた場所に存在する読書倶楽部が
影でその事件に深く関わっていて、そのキャラクターの濃さも面白かった。

桜庭さんの描く女子の魅力がぎゅっとつまってる。
女子だけの不思議な世界も良かったなー。
ラスト、OGたちの集まる喫茶店『慣習と振る舞い』が
中野ブロードウェイにあるっていうのもツボ!

★★★★★



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19:47  |  桜庭一樹

2009.12.19 (Sat)

女たち Some Girls ヒキタクニオ

「霞綱」
「私の憂鬱な日々」
「悲しき女子大生」
「東京カワイイ中毒」
「男たちよ、泣くな」
「老人と久美」
「半分愛して」
「苦々しい16歳」
「私の出逢った男子」

いっけん仲良しのOL三人組。でも実態はちょっと違う。
他に拠る場所がないというだけの関係。三人の微妙な序列も煩わしい。
本当はそこから抜け出したくてたまらないのだ(「霞網」より)。
一般職OL、女子大生、キャバ嬢、文芸編集者、女子中学生、
服飾デザイナー、女子高生、雑誌ライター…
さまざまな年齢・職業の女性たちをめぐる物語。
女の魅力、可笑しさ、哀しさ、はかなさ、したたかさ、ばかばかしさを抜群の冴えで描く。

内容(「BOOK」データベースより)


ヒキタクニオさん初めて読みました。
年齢も立場も様々な女たちの物語。
頷けるものも、全く理解できないものも、すべてが濃い!
強さも、弱さも、したたかさも、とてもリアルで面白かったです。
いろんな年代の女性が描かれているので、どの年代の人が読んでも楽しめそう。
「霞綱」と「私の出逢った男子」が、あー私たち女はいろんなところで
踊らされているんだなーとちょっと怖かった。

他の作品も読んでみたいと思います。

★★★★★



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12:04  |  は行その他

2009.12.18 (Fri)

あなたの空は何色ですか 加藤咲子

祖母の住む北鎌倉からの帰り、電車に乗った彩子は1通のメールを受信した。

「あなたの空は何色ですか?」

彩子のメールアドレスは簡単なもので、今までも見知らぬ誰かから突然の
メールが届くことがあった。
いつもなら返信なんてしない。
でもなぜかそのメールは気になった。

こうして始まった「ナリオミ」とのメールの交換。
彩子より11歳も年下の19歳の男の子。
ほんの気まぐれで始めたメール交換は、思いがけず彩子の生活に
欠かせないものとなる。
メールが来ればうれしいし、来なければ不安でいっぱいになる。
それは会った後も変わらなかった。

彩子には留学している恋人がいて、自分も留学を決めていた。
次第に近づく別れの日。
二人はこのまま終わってしまうのか。


今世紀最高のピュア文学。らしいこの作品。
30歳と19歳のピュアなやり取り。
「聖書」について書かれているところはなかなか面白かったんだけど、
ナリオミから送られるメールがなんだか私は気持ち悪く感じてしまいました。
これは私がピュアな心を失ってしまったってことでしょうか・・・。

ラストは想像通りの展開。
これが10年前くらいだったら「メールで始まる恋」が新鮮で良かったのかも。

私には合わず残念。

★☆☆☆☆



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18:00  |  か行その他

2009.12.17 (Thu)

世界クッキー 川上未映子

体、言葉、季節、旅、本、日常など、あれこれ。
「乳と卵」「ヘヴン」の川上未映子が放つ、魅惑のエッセイ集。
内容(「BOOK」データベースより)



2007年から2009年にいろんな媒体で発表されたエッセイをまとめた1冊。
書いてあるテーマは様々なんだけど、どれも川上さんの独自の感性が光ってます。

「言葉」に対してすごく真摯に向き合ってる人だなーという印象。
大事に思っていて、大切に扱っている。
言葉にも出会いがあるんだな、と思いました。
「遥かな気持ち」っていうの好き。

川上さんが「不思議」と思うところが私が今まで考えたことのないようなこと
ばっかりで新しい発見と驚きがいっぱい。
常に何かを感じて、何かを考えているんだろう。

凡人には計り知れない感受性で、こういう頭からいろんな作品が
生まれてくるんだと思ったらなんだか素直に感動してしまいました。

装丁もかわいい。


★★★★☆



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17:01  |  か行その他

2009.12.16 (Wed)

姥ざかり 田辺聖子

娘ざかり、女ざかりを過ぎてもオンナには、輝く季節が待っている
―何故シルバーシートは片隅にしかないのか、年寄りらしく生きよ、
気がねをせよとは何ごとぞ、わび、さび、枯淡の境男などマッピラゴメン、
若いもんに煙たがられようとも言いたい放題、やりたい放題、
姥よ、今こそ遠慮なく生きよう!
胸をはり、誰はばかることなく己が道を行く76歳歌子サンの姥ざかり。
内容(「BOOK」データベースより)



結婚ぎらい以来2冊目の田辺さん。
主人公は76歳の歌子さん。
海と山が見えるマンションに住み、シルクのパジャマを来て、
朝食はグレープフルーツに紅茶・トースト・目玉焼き。
一人暮らしは最高!

息子たちとの同居を断り、一人を満喫する歌子さんはかっこいい。
いくつもの習い事をこなしてとにかくアクティブ。
「おばあちゃん」じゃなくて、あくまでも「歌子さん」なんです。
これぞ理想の老後像。

テンポが良くてあっという間に読み終わってしまいました。
小気味良くてスカッと爽快。
元気をもらえます。ガッツが大事。

田辺さんハマりそう!

★★★★★



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20:28  |  田辺聖子

2009.12.15 (Tue)

アンハッピードッグズ 近藤史恵

その日岳が連れて帰ってきたのは、一組の夫妻だった。

岳と真緒はパリで暮らしている。
真緒は3ヶ月前にパリに来たばかりだ。
岳の愛犬「弁慶」の世話をするため?
知り合ってから20年。お互い別の人と付き合ったこともあるけど、
今はこうして2人(+1匹)でいる。腐れ縁の恋人同士。

岳が連れて帰ってきたのは、都築夫妻。
新婚旅行でパリを訪れた夫妻は、空港で荷物を盗られ
ホテルのチェックインも不手際でとれておらず、途方にくれていたところを
岳に助けてもらったらしい。
2人だけの暮らしに突然入ってきた他人。
少しずつ調和が乱れていく。


近藤さんといえばミステリーのイメージが強かったんだけど、
これは大人の恋愛小説。
なんか嫌な予感をしながら読んでいたらやっぱり都築夫妻が・・・で、
睦美さんやってくれたな、って感じだったんだけど、
ラストは意外な展開でそれまでの嫌な気分から一変、いい読後感でした。

最初に人を好きになったときから、わたしは失う予感におびえている。

誰かを好きになることは、その誰かを失う可能性も背負うってこと。
大人です。

そして弁慶がいい活躍!
賢者はベンチで思索するふたつめの月のように
犬が活躍してくれる話ってなんだか嬉しくなります。

★★★★★



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18:00  |  近藤史恵

2009.12.14 (Mon)

再婚生活 私のうつ闘病日記 山本文緒

「ほんの少しの起きている時間で、パン一枚だけ食べて、
書かなくちゃならない原稿だけ死ぬ思いで書いて、猫の世話だけは何とかやって、
あとはとにかく臥せっているしかありませんでした」
望んだ再婚生活なのに、心と身体がついてゆかない。
数回の入院生活と自宅療養、
うつ病をわずらった作家が全快するまでの全記録。
克明な日記の、2年2ヶ月の空白期。書けない時期に何があったのか―。
文庫化にあたり60枚を加え、重症期の闘病を明かす。
(「BOOK」データベースより)


山本文緒さんの日記式エッセイ。
まえがきにも書いてあるけど、苦悶の闘病生活は読んでいて苦しいところもいっぱい。
でも周りの人(旦那さんや両親、秘書さん)に本当に助けられていて、
特に旦那さんの献身ぶりに涙ぐんでしまいました。
人は一人では生きていけないんだなーと思って。

うつ病って今ではすっかりメジャーな病気だけど、発症当時は
誤解されることも多かったんじゃないかなと思います。
私も3年ほど前に心療内科にかかり、2年ほど通っていたんですが、
その間は家族には本当に迷惑と心配をかけてしまったなーと思います。
薬が減ったときとか、1週間に1度だった通院が2週間に1度に延びるとか、
あの時は嬉しかったなと色々思い出して、改めて家族に感謝。

自分に正直に、まさに赤裸々に語られています。
眠れないときのつらさ、薬が増えることへの恐怖。
直球過ぎて今うつ病と闘ってる人が読むのは辛いものがあるかもれないけど、
最後に治ってよかったなと心から思いました。

家族のありがたさを再確認した1冊。

疲れてる人、「頑張って」休みましょう。

★★★★★



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18:00  |  山本文緒

2009.12.13 (Sun)

シュガー アンド スパイス 野中柊

築25年の古ぼけたマンションの最上階。
そこにあるのが「パティスリー・ルージュ」。
看板らしい看板もない、知る人ぞ知る名店。
そこに勤める永井晴香は見習いパティシエ。
天才と呼ばれる柳原さんのもとで、修行の日々を送っている。

晴香は柳原さんのことが大好きだ。
それは同僚の近藤くんも一緒。
その大好きって、人として好きなのか、男として好きなのか
晴香にはまだわからない。

過酷な修行の日々と、パティスリー・ルージュに集まる愉快な仲間たち、
美味しいスイーツとほろ苦い恋。


新米パティシエの奮闘ぶりとお菓子にかける情熱、
仲間たちとのやり取りが楽しい。
なんといっても出てくるスイーツたちが美味しそうで
ケーキ屋さんに走りたくなってしまいます。

憧れに似た恋はフワフワと頼りなく、近藤君がちょっとかわいそうだったかな。

好きなことに情熱を傾けるひたむきさが良かったです。
晴香は将来いいパティシエになれそう!
仲間たちのキャラも○。

★★★★☆



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19:50  |  な行その他

2009.12.12 (Sat)

赤いカンナではじまる はらだみずき

その人は涙を流していた。

中堅の書店チェーンで副店長をしているわたしは
文芸書担当の書店員が涙を流しているところを見た。
その人は静かに泣いていた。

いい棚を作る書店員だったその人は、涙を流したあの日から少しして
希望退職していった。
文芸書から人文書へ担当替えがあったからかもしれない。
でも理由は聞かなかった。

出版社の営業担当である作本がその人を見つけたのは
東京から遠く離れた神戸の書店だったそうだ。
そして彼女がどうして書店を辞めてまた別の書店で働いているのかを知る。


表題作の「赤いカンナではじまる」のほかに
「風を切るポールの音」
「美しい丘」
「いちばん最初に好きになった花」
「最後の夏休み」
を収録。

切なくてホロリときて、最後にあったかい気持ちになれる素敵な短編集。
どの話もとても良かったです。
大人になった主人公たちがふと立ち止まって過去を振り返る。
で、また前に進む。
大波は来ない。でも忘れていた感情がさざなみのように訪れる。

素敵な1冊でうれしくなりました。

★★★★★



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20:00  |  は行その他

2009.12.11 (Fri)

これでよろしくて? 川上弘美

菜月は夫の光と二人暮し。子供はまだいない。
気ままな専業主婦。
生活にこれといった不満はない。

いつもの買いもの道で、かつての恋人土井優の母親とバッタリ再会する。
土井母が出してきたのは一枚のカード。
そこには「これでよろしくて?同好会」と書かれていた。
ん?これは何かの勧誘?
気になって恐る恐る電話をかける。
そして菜月は「これでよろしくて?同好会」のメンバーの一員になった。

メンバーは年齢も境遇も様々な女たち。
毎回議題があってそれについて話し合うのだ。
同好会に入ってから菜月の周りで起こる様々な難儀な出来事。
夫の家族とのささやかな闘い。
苦難(?)を乗り越えて菜月がたどり着くのは…?


川上さんの描く主婦ってちょっとどこか抜けててかわいい。
ご飯食べながらの井戸端会議的会話も楽しい。
達観してる先輩主婦二人が一番楽しんでそうだなー。
くえない人たち!
女子はいくつになってもおしゃべりが楽しいのです。

嫁姑問題すらクスリとしちゃう。
嫁も姑も「女」なんですよね。
夫のことが好きだから、夫の家族のことが気になっちゃう。
あーそうか、と納得。
人間いたるところにおばけあり。

同好会、いいですね。
それそれ!と納得できるところも多々あり。
面白かったー!

★★★★★



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20:01  |  川上弘美

2009.12.10 (Thu)

Aoyama Flower Market BOOK

私の中で誰かにお花をプレゼントしたいときに一番に浮かぶのが
青山フラワーマーケット。アレンジがかわいくて好きです。

いつも花がある家にしたい。と思いつつも
きれいな状態を保つのってなかなか大変です。
自分で切花を数種類買ってきてうまくアレンジできればいいんだけど、
いかんせんセンスが…。どうしてもアレンジものを選びがち。

普段使いのアレンジがたくさん載ってて、どれも簡単なので
気負いなくお花を楽しむことができそう、な1冊。
眺めているだけでも楽しい。

花器に使っているのも食器だったりピッチャーやポットだったりとこれまたかわいい。
ボウルも素敵。料理を盛り付けるようにお花を盛り付ける。うむ。

冬は実ものがかわいいですね。
クリスマスのアレンジにも活躍しそう。

★★★★★



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20:22  |  その他

2009.12.09 (Wed)

江利子と絶対〈本谷有希子文学大全集〉 本谷有希子

「・・・お姉ちゃん。エリ、これから前向きに生きてくから」

引きこもりの江利子がまたおかしなことを言い出した。
私が普段使っている路線の横転事故のニュースを見たからだ。
ちゃんとまじめに働いてる人が死んで、何もしてない自分が生き残るのが
申し訳ないと思ったという。
でもだからといって外に出る、とか、働く、ということではないらしい。
引きこもりというハンデを背負いつつポジティブに生きていくーーー。

前向きになった江利子は犬を拾ってきた。
名前は「絶対」。絶対に江利子の味方っていう意味だ。
とんでもない方法で絶対を味方にした江利子は最強だ。


本谷さんの処女短編集。
あれ?なんでこれ読んでなかったんだろう。

他に「生垣の女」と「暗狩」を収録。
3つ目の「暗狩」が今までの本谷さんの作品で読んだことのないホラーで
夢に出てきちゃう感じの怖さ。なんか意外でした。面白かった。

でもやっぱり「江利子と絶対」が一番好き。
あとがきにも書いてあったんだけど(一青窈さんが)、

人が隠しておこうとするものをずるずるひっぱりだしては
無邪気に楽しんでしまう


っていうのに納得!無邪気!笑っちゃうんです。
にしても江利子最強。負のパワーが満タンです。

脱帽。

★★★★★



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19:44  |  本谷有希子

2009.12.08 (Tue)

ねずみ石 大崎梢

サトとセイはともに中学1年生。
中学に入ってから友達になった二人はとても仲良しだ。
そのセイがサトが住む神支村のお祭りについて調べたいという。
神支村のお祭りは伝統ある祭りで、子供向けに行われるイベントに
「ねずみ石」を探すというものがある。

「子」と書かれた石を見つけると願いがかなう。
子供たちは毎年それを楽しみに、様々な願いをかけてその石を探す。

でもサトには4年前のお祭りの夜の記憶がない。
そして4年前のお祭りのその日、神社の近くに住むある母娘が殺された。
記憶を失ってしまった夜から朝方にかけて、サトは本当は何かを見たのだろうか。
そのとき事件を担当していた刑事が再び姿をあらわし、
4年前の事件の決着がつこうとしている。


のどかな村で起こった残虐な殺人事件。
子供が抱えるにはちょっとつらすぎる内容だったように思います。
ねずみ石の謂れなんかは良かったと思うんだけど。

修に対してジェラシーをむき出しにするセイの執着っぷりが
度を越えていて理解できず。
大崎さんはやっぱり書店シリーズがいいなぁ。

次回に期待!

★★☆☆☆



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12:42  |  大崎梢

2009.12.07 (Mon)

おさがしの本は 門井慶喜

和久山隆彦はN市立図書館のリファレンスカウンターで働く図書館職員。
カウンターを訪れる人が探している本のお手伝いをする。
短大生の課題のお手伝いから、幼少のころの思い出の1冊まで
難題に取り組むように本を探す。

新しく着任した副館長潟田が和久山に出した挑戦状。
市の財政難のため図書館は存続の危機にたたされていた。
図書館は本当に必要なのか。なぜ必要なのか。
潟田と和久山の戦いの決着は?


図書館が舞台のこの作品。そりゃ読まないわけにはいかないでしょう!
和久山は融通のきかない堅物役人。
最初は「こんな図書館職員だったら聞きづらそう」なんて思っていましたが、
次第にその真摯さに惹かれていきました。
本探しだけじゃない、図書館の存在意義も描かれていてすごく面白かったです。

図書館ヘビーユーザーとしては、図書館なくなっちゃうとかなり困る…。
読みたい本を全部買ってたらお金が!ってのもあるけど、
図書館の雰囲気って独特で、そこがいいんですよね。
私の引越しの条件の一つは「近くに図書館があること」です。

本屋さんを題材とした配達あかずきんの成風堂シリーズとは
また違った魅力があって楽しい1冊でした。

★★★★★



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17:53  |  か行その他

2009.12.06 (Sun)

メジルシ 草野たき

私と健一くんと美樹さんは、最後の家族旅行に出かけた。
私は全寮制の高校に入り、両親は離婚する。
離婚を了承する条件として健一くんが出したのが、北海道旅行だった。

私の右手にはヤケドがある。
子供のころにポットのお湯をかけてしまったらしいが記憶にはない。
でもその痕を撫でるたび、私はなんだか落ち着く気がする。
彼氏の勇矢と仲良くなるきっかけも、このヤケドの痕だった。

もともと仲良し家族じゃない私たち。
旅行は全然楽しくない。
早く東京に帰りたい。帰ってヤッコや勇矢に会いたい。
でも私はこの旅でヤケドの本当の理由を知る。


中盤までは空回りするお父さんと、それを嫌がるお母さんと娘、って感じで
なんか悲しい気分に。
特にお母さんのやる気のなさに腹が立つ。
最後くらいちゃんとしてあげようよ!って。
子供を愛せない母親。でもその母親は自分も愛されない子供だった。

ラストはまだ救われた。
だからって離婚はナシ、ってことにはならずにきっと家族はバラバラになって
しまうんだろうけど、双葉の心は少し楽になったんじゃないかな。

でもでもやっぱり母親には共感できない。
どうしても言い訳にしか聞こえない。だって嫉妬だもん。
子供に罪はないのにね…。
双葉が不憫すぎます。
やるせない気持ちになりました。

★★★☆☆



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17:30  |  か行その他

2009.12.05 (Sat)

ジゴロ 中山可穂

新宿二丁目に姿を現すストリートミュージシャンのカイ。
どうしようもない女ったらし。
ギター一本とその歌で女たちを酔わす。

ただひとりの女を愛し続けるために、百人の女と寝ることもある。

そんなカイとカイを取り巻く女たちを描いた5つの短編集。

白い薔薇の淵まで以来2冊目の中山さんです。
今回も女たちの恋愛模様。
2冊目ともなると前回読んだときほどの衝撃はなく。
短編集なので話の内容のわりにはアッサリいけます。

カイは年上の人妻から16歳の高校生まで手を出す女は幅広い。
女がいないとダメな女。
でも心にはいつも最愛の恋人がいて、その恋人のために他の女と寝ちゃう。

レズビアンの世界というと生々しい感じがするんだけど、
中山さんの描く女たちって生々しいのになぜか嫌悪感は抱かない。
まぁ抱く人はもちろんいるとは思うんだけど。
前回読んだときも感じたように、レズビアン小説っていうより恋愛小説だと
思うからなのかなぁ。

「上海動物園にて」が一番好き。

女と女のぶつかり合いは、時に男女のそれよりも激しい気がします。

★★★★☆



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20:33  |  な行その他

2009.12.04 (Fri)

ROUTE134 吉野万理子

20年ぶりだった。
編集者の青山悠里はこの南葉山に移り住んだイラストレーター間中との
打ち合わせのために久しぶりにこの町を訪れた。
ここにあるのは苦い思い出だけ。
どうか昔の同級生に会いませんように…。
でもその願いは届かず、一番会いたくない人に会ってしまう。

打ち合わせの帰り、当時はなかったカフェに入った悠里は
そこでかつての同級生夕輝に再会。
「あのこと」を避けるように続ける無難な会話。
一番会いたくない人は、実は一番会いたかった人だった。
あの時すれ違ってしまった二人の関係が、再び動き出す。


小さなカフェ「ROUTE 134」を舞台に繰り広げられる恋愛小説。
中学のときに起きたある事件がきっかけで、二度と会うことはないと
思っていた二人が大人になって再会するというお話です。

イラストレーターの間中や、カフェの常連さん、拓夢がナイスアシスト!
悠里が翔子に会いに行って「二人はやり直すべき」ってシーンが
ちょっと偽善っぽい気がして残念だったけど、まぁ終わりよければ…で。

卒業制作の貝殻、にくいね~。

脇役たちがとってもいいので、「ROUTE 134」を舞台にしたシリーズになったらいいなぁ!
ちなみにROUTE 134っていうのは「杉山清貴&オメガトライブ」の曲みたいです。



★★★★☆



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17:21  |  や行その他

2009.12.03 (Thu)

夜の光 坂木司

慰めなんかいらない。癒されなくていい。欲しいのは、星の距離感。
これは天文部に集うスパイたちが、最前線で繰り広げた戦闘の記録。
(「BOOK」データベースより)


主人公は高校3年生のジョー、ギィ、ブッチ、ゲージの男女4人。
天文部に所属する彼らだけど、部活にはあまり積極的ではない。
とうとう新入部員も入らなかったし、きちんとやっているのは観測会だけだ。
普通の高校生とは仮の姿。
4人はそれぞれの問題に、全力でぶつかって闘っている。


高校生が主人公=青春モノ?
確かに青春モノだけど4人の程よい距離感が良かった。
いつも一緒につるんでるから友達ってわけじゃない。
無関心なふりしてちゃんと相手のことを思いやってる。
ベタベタしない友情。いいですね。

4人がそれぞれすごくしっかりしてる!
ちゃんと前向いて歩いていて、無条件で応援したくなっちゃいます。
大事な仲間と屋上で食べるおいしい野菜、おいしいコーヒー。
ステキな物語でした。

顧問の田代先生好き!

★★★★★



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19:13  |  さ行その他

2009.12.02 (Wed)

誰かと暮らすということ 伊藤たかみ

「セージと虫」
「子供ちゃん」
「やや」
「サッチの風」
「イモムシ色」
「アンドレ」
「サラバ下井草」
「誰かと暮らすということ」

の8編。連作短編になってます。

知加子とセージはお互い人見知りで不器用ですごく似ている。
ただの同僚から恋人同士に変わっていくんだけど、その過程が良い。
自然にくっつく感じで好感持てました。

メインはこの二人なんだけど、それに微妙に関わっている下井草住民たちの
それぞれの話も、切なさあり、でも微笑ましくて読み終わるとニッコリ。
今まで読んだ伊藤さんの作品の中で一番かも!

セージを怒らせちゃったかも、と知加子がいっぱいメールを送るシーンと、
ラスト波子が妊娠してたっていうところが好きです。

誰かがそばにいてくれることって、こんなに幸せなことなんだ。

オススメです!

★★★★★



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20:13  |  伊藤たかみ
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