FC2ブログ
2008年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

2008.10.21 (Tue)

朝顔はまだ咲かない 柴田よしき

小夏は高校に入ってから受けたいじめで、高校を中退し、
それ以来ずっとひきこもり。そんな小夏に変わらずに接してくれる秋は、
小夏にとって外の世界とをつなぐ唯一の存在であり、最高の親友。

その秋がナンパされた男の子についていったのが原因で事件勃発?

ひきこもりの小夏の周りで起きる小さな事件の数々。
それがきっかけで小夏は外の世界へと出て行けるのか?


ひきこもり、だと暗いイメージを抱きがちだが、この作品はサッパリ。
むしろすがすがしい感じ。
小夏が事件(?)を解決するのにはちょっと無理があるな、という感じは
するが、読後はスッキリして爽やかです。

★★★★☆


スポンサーサイト



テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

21:41  |  柴田よしき  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2008.10.21 (Tue)

ミカ×ミカ! 伊藤たかみ

ミカ!の続編。
両親の離婚が正式に決まって、中学生になったユウスケとミカは、
新しい町へと引っ越してきた。

オトコオンナだったミカは、あんなに嫌がっていた制服のスカートも
おとなしくはいている。突然「女らしいってどういうこと?」なんて
聞いてきて、どうやら最近好きな男の子に告白してフラれたらしい。

引っ越してきた日に偶然迷い込んできた青い鳥「シアワセ」がミカの
恋を成就させる??


心も体も成長してきたユウスケとミカ。
好きな人ができて告白したり、告白されたり、毎日が事件。
たくさん泣いて、たくさん笑って、大人に近づいていく二人が微笑ましい。
ミカ!に出てくる「オトトイ」も、ミカ×ミカ!の「シアワセ」も
なんともネーミングが素敵!
物語の中でかなり重要な役割を担う、二匹(?)に注目。

★★★★☆


テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

21:39  |  伊藤たかみ  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2008.10.21 (Tue)

ミカ! 伊藤たかみ

僕ユウスケと双子の妹ミカはオトコオンナって呼ばれてる。
ケンカも強いし、女扱いされるのがだいっきらいだ。
そのミカが、団地の空き家の軒下で不思議な生き物を見つけた。
モグラのような、どこに目があるのかも分からない不気味な生き物。
「オトトイ」と名づけたその生き物は、酸っぱいものが好きみたいで、
その庭に植わっている固いキウィを2日に1個食べる。

でもどうやらオトトイは人間の涙を受けるとどんどん大きくなるみたいだ。
ユウスケもミカも悲しいことがあるとオトトイのところでひっそりと泣いた。


正反対の性格のユウスケとミカ。
両親の別居やお姉ちゃんの家出など、小学生には悲しいこともいっぱい
あるけど、ユウスケ目線で語られる物語は重すぎず、時にちょっと切なくて
あっという間に読み進みます。
小学生の頃ってこんなことに悩んだり、嬉しくなったりしてたなぁと
懐かしい気持ちで読めました。

★★★★☆


テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

21:35  |  伊藤たかみ  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2008.10.21 (Tue)

かなしみの場所 大島真寿美

主人公果那はバツイチで、今は古美術「梅屋」へ手作りのアクセサリーや
雑貨を置いてもらって生計を立てている。
不眠気味の果那は、なぜか梅屋の奥の三畳間だとよく眠れる。
そして頻繁に寝言を言うらしい。

そんな果那のもとへ、元夫を慕う青年「カワサキリュウジ」が突然訪ねてきた。
元夫が仕事を休んでいて行方をくらましているのだが、彼はその原因が果那が昔
誘拐されたことにあるのではないかと思い込んでいる。

果那にとって誘拐は嫌な記憶ではない。
むしろまたいつか迎えにきてくれるのではないか、と思っている。
果那を誘拐したのは誰なのか。果那はその人にまた会えるのか。


静かに進んでいく話。
梅屋のみなみちゃんと果那の対照的な雰囲気も良い。
果那にとっての「かなしみの場所」はどこなのだろう?
誘拐された場所でも、実家でもなさそうだし…。
もう一度読んだらわかるかな。
梅屋の三畳間が気になる!誰も彼もすぐ寝入ってしまうところ。
そんなスペースがあったらいいなぁと思ってしまった。


★★★☆☆


テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

21:35  |  大島真寿美  |  トラックバック(1)  |  コメント(1)

2008.10.21 (Tue)

東京湾景 吉田修一

品川の貨物倉庫で働く亮介は、職場の同僚から「最近起こった出会い系サイト殺人の犯人に似ている」と言われたことがきっかけで、ある出会い系サイトに登録をした。そこで「涼子」と知り合う。

モノレールに乗ったことがないという涼子と羽田空港で待ち合わせして、初めて二人は会った。
亮介の性急な態度に二人は気まずいまま別れることになる。

しかしもう一度会えないかと思い、亮介は涼子が働くという浜松町のキヨスクを探し回るが、涼子という女性はいない。「涼子」は、亮介の働く品川と、東京湾を挟んで向かい側にあるお台場で働く「美緒」だった。

ある日突然職場を見学したいと訪れた小説家、青山ほたるの取材を受け、亮介がモデルの恋愛小説
がある雑誌で連載され始めてから、亮介と美緒の関係が変わっていく。

恋や愛なんて永遠に続くわけないと思っている美緒と、かつて心から愛した人が自分の元から離れてしまった経験を持つ亮介。二人が心から結ばれる日は訪れるのか。
行き違いや思い違いですれ違う二人に、やきもきしながらも感情移入しやすい。
お台場や品川の情景の描写がきれいで、心情とつながっている。
冷静でいようとする二人が本気になっていく様がリアリティーがあって良いです。大人の恋愛小説。

★★★★☆


10:09  |  吉田修一  |  トラックバック(0)  |  コメント(1)
 | HOME |