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2009.08.06 (Thu)

学問 山田詠美

東京から美流間に引っ越してきた仁美は、裏山で一人の男の子に出会う。
心太。「ところてん」だからテンちゃん。
初対面のその日、仁美は尿意を伝えることができずその場でもらしてしまう。
驚きと恥ずかしさで泣き出してしまった仁美に、テンちゃんは自らも同じ事をして
おあいこにしてくれた。
仁美はわずか7歳で、「絶対テンちゃんについていく!」と心に決めた。

仁美・テンちゃん・無量・千穂。
4人の少年少女たちの小学校から高校までを描く青春小説。
心と身体の変化。性への目覚めと戸惑い。
こんなに生々しく性を描いているのに、なぜか不快感はゼロ。
性=生。生きることなんだ。
山田詠美さんの描くこのまっすぐさが好きです。

出会った遠いあの日に、仁美は、
心太専用の水晶体を手渡されてしまったのかもしれません。


テンちゃんの男女年齢問わず、誰もを虜にしてしまうカリスマ性。
ジャズバーのキスシーンがステキでした。

★★★★★



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23:25  |  山田詠美

2009.02.12 (Thu)

マグネット 山田詠美

「罪」を題材とした9つの短編集。

●熱いジャズの焼き菓子
●解凍
●YO-YO
●瞳の致死量
●LIPS
●マグネット
●COX
●アイロン
●最後の資料

殺人や放火、強制猥褻など犯罪自体はかなり物々しいんだけど、
そんなことを微塵も感じさせなかった。
法で裁ける罪と、法で裁けない罪。

この中では、●アイロン ●最後の資料 が良かった。

●アイロン
毎日の満員電車で痴漢に遭いまくりの主人公が、いつも同じ電車に乗る
青年に対して妄想を繰り広げる。

●最後の資料
作者の義弟の実際の話。
難病に倒れてしまった義弟がつづっていた最後のノート。
切なかった。

山田詠美読むと、猛烈に人恋しくなるなぁ・・・。

★★★★☆


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12:15  |  山田詠美  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)
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