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2009.03.04 (Wed)

八番筋カウンシル 津村記久子

八番筋商店街で育ったタケヤスは、小説で新人賞をとったことを
きっかけに勤めていた会社を辞め、地元に戻ってきた。

同じ時期に仕事を辞めて家業の文房具店を継ぐことにしたヨシズミや、
会社で働きながらも喫茶店を出したいと思っているホカリと一緒に
八番筋カウンシルと呼ばれる商店街の寄合に参加することになる。

廃れかけてきている商店街に、新たな問題が浮上していた。
近くに大きなショッピングモールの建設されるかもしれないというもの。
そしてそのショッピングモールの会社に勤めているのは、
かつて商店街の連中が追い出すようなかたちで地元を去って行った
タケヤスの友人、カジオだった。


現在と、タケヤスの中学時代が交互に語られる構成。
子供の頃からの夢だった小説家になれたが、勢いで会社を辞めてしまい
30手前にして生活が心もとないタケヤス。
商店街の行く末と、自分の行く末。
家族を顧みなかった父親との再会や、ヨシズミの祖父が死んだいきさつを
知ることによって、タケヤスの中で何かが少しずつ変わってくる。

相変わらずゆるい感じ。
津村記久子の小説のどこがいいんだろう?って考えてみたら、
登場人物が「頑張りすぎてない」ところだなーって思った。
淡々と日々を生きている、何も大げさなところがない。
それがちょうどいい感じなのだ。

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22:51  |  津村記久子

2009.02.06 (Fri)

ポトスライムの舟 津村記久子

発売日をチェックして本を購入するなんてすごく久しぶり。
昼休みに本屋へ走りました。



主人公のナガセは29歳独身女子。
工場のラインで、友達の経営するカフェで、役所の主催するパソコン教室で、
そして自宅でも仕事をしている。暇でいることが罪悪かのように働きまくる。
ある日工場の休憩所に貼られていた「世界一周旅行」のポスターに気づき、思いを馳せる。
工場の給料1年分が、世界一周の旅費とほぼ同額なのだ。


そんなナガセのもとに、学生時代の友人りつ子が娘の恵奈を連れて押し掛けてきた。
旦那と不仲で離婚しようと家を出てきたらしい。
ナガセの家でナガセの母親とともに不思議な4人の同居生活が始まる。

特に大きな展開はなく、ワーキングプアな女子の日常が描かれている。
あーわかる・・・というところが多い。
何か目標を見つけることで仕事を頑張る自分とか、学生時代の友達への違和感とか。
旦那や子どもの話ばかりして浮きまくる友人(もちろん本人は気づいていない)が
出てくるんだけど、なんというか「嫌悪」というより「脱力・・・」なんだよなぁ。

アラサーアラサーって言われてるけど、別にアラサーだからどう、ってことはない。
普通なんすよ、普通。
だからこそリアルだった。

ナガセが腕に入れたがっていた刺青の文言「今がいちばんの働き盛り」。
やっぱりいい!

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10:30  |  津村記久子  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2009.02.04 (Wed)

ミュージック・ブレス・ユー!! 津村記久子

主人公のアザミは、パンク大好きな高校3年生。
バイト代はすべてCDへと化け、欠かさずヘッドホンをつけていつでも音楽に浸っている。
髪は赤くて、歯の矯正器もカラフルで、そしてあんまり頭が良くない。
高校3年生といえば、進路に悩む時期。
でも音楽を聴く以外にやりたいことなんてそう簡単には見つからない。

人が簡単にできてしまうことが、なぜかアザミにはできない。
周りがどんどんと進路を決めていくなか、若干焦りながらもやっぱり決められない。
そんなアザミの高校卒業までを描く。

マイペースなアザミに、すぐキレるくせにどこかさめている友達のチユキ。
ベタついた友情じゃなくて、サラっとドライな関係が読んでて気持ちよかった。
あー高校生の時、こういうことで悩んだり怒ったりしてたなーと懐かしい。
決めなきゃいけないことをつい先延ばしにしちゃうところ、共感・・・。

パンクのことは全然分からないけど、それでも楽しめるのってスゴイ。

毎回テーマを決めて矯正器のゴムの色を変える歯医者さん、行ってみたい(笑)
こういう細かいところがやけに面白いのが津村作品の醍醐味?

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00:37  |  津村記久子  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2009.01.21 (Wed)

君は永遠にそいつらより若い 津村記久子

大学4年生のホリガイは、公務員試験を合格し、あとは卒業を待つだけ。
22歳、いまだ処女だ。
でもホリガイは処女と呼ばれたくない。せめて女童貞と呼んでほしいと思っている。

ゼミで一緒だった河北の彼女であるアスミちゃんを部屋に泊めたことから、
イノギさんという女の子と知り合うことになる。
バイト先のヤスオカ、大学のオカノや吉崎君といった、どこにでもいそうな
でもちょっと変わった(ホリガイが一番変わってるんだけど)友達と一緒に
ごく普通の大学生活を描く話・・・


かと思いきや、全然違いました。


半ばくらいまでは面白おかしく読んでいましたが、途中からどっぷり浸かりました。
一見青春小説の中枢にあるものは、悪意。
リストカット、自殺、いじめ、暴力・・・
ホリガイの公務員になりたい理由も、イノギさんの傷のわけも、深かった。
最後「君は永遠にそいつらより若い」というタイトルの意味がわかって、感動。

やられた。

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21:23  |  津村記久子  |  トラックバック(1)  |  コメント(0)

2009.01.20 (Tue)

カソウスキの行方 津村記久子

主人公のイリエは、郊外の倉庫部門に異動になってしまった。
閉鎖対象でもあるその倉庫は、正社員は3人しかいなく、
他はパートのおばちゃんだ。
近くにはショッピングセンターしかない。

あまりにもパッとしない生活に嫌気がさして、同じ部門で働く森川を
好きな人に見たてることにした。

カソウ=仮想

森川を観察し、ノートにしたためる。
ついには健康診断書のコピーまで貼る始末。
という終わってるな~という行動をするイリエがかわいらしく感じてしまう。

いい人そうで嫌いじゃないけど、別に好きにはなれないそんな対象だった森川が
だんだん身近に感じてくる。
ラスト二人は遠く離れてしまうし、これといって何かがあるわけじゃないんだけど、
途中爆笑するくらい面白かった。


他、短編2つ

Everyday I Write A Book
花婿のハムラビ法典

淡々とした日常を描いているんだけど、なんでこんなに面白いんだ!?
かなり好きです。

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12:46  |  津村記久子  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)
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