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2009.07.26 (Sun)

IN 桐野夏生

編集者の青司と別れて1年以上。
小説家のタマキは、恋愛における抹殺をテーマとした「淫」という小説を
書こうと取材を続ける。

小説の元になるのは、かつて緑川未来男が書いた私小説「無垢人」。
この中で未来男は自分の妻千代子と愛人である〇子との壮絶な諍い、
愛する長男の死などを赤裸々に綴っている。
タマキは〇子を主人公にしようと思い、〇子は誰なのかを調べるために
「無垢人」に関係した人物たちの元を訪れる。

物語はタマキと青司との回想と現在、「無垢人」の登場人物などが
交じりながら進んでいく。
タマキと青司は不倫同士で、お互いの家族もそしてお互いをも傷つけあってきた。
タマキは今でも青司が赦せていない。
タマキは自分と青司との恋愛を抹殺したいと思っているからこそ、
「無垢人」によって抹殺された〇子のことを知りたいと切望する。
恋愛における抹殺ってなんだろう。


「OUT」に対しての「IN」かと思ってたんですがそうじゃなかったんですねー。
小説の中にさらに小説「無垢人」が入っているので、ちょっと不思議な感じでした。
未来男と千代子・〇子との壮絶な諍いのほうが興味があったかも。
タマキと青司もそうだけど、愛情と憎悪って紙一重・・・。
恋愛というよりは愛憎です。生々しいし暗い!
そこがいいんだけど。

小説って悪にもなりうるんだなー。

★★★★☆



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18:20  |  桐野夏生

2009.07.22 (Wed)

冒険の国 桐野夏生

舞台はディズニーランドができたばかりの舞浜。
平坦な埋め立て地。すっかり様変わりしてしまった町並み。
31歳の美浜は、専業主夫の父、魚市場で働く母、区役所勤めの姉との
4人家族。このファミリー向けの町にまったく馴染んでいない家族だ。

近くの建設会社出張所で留守番として働く美浜は、
ある日偶然姉の同級生であった森口恵一と再会する。
恵一は姉の同級生であると同時に、昔美浜が付き合っていた英二の兄でもあった。
英二が自殺した二十歳のときから、すでに10年以上の月日が流れていた。


英二が死んだあと、美浜は職場の同僚と3年間の同棲生活を送るが、
ある日突然嫌になり、実家である舞浜に戻ってくる。
それからは何かを期待することなく、消去法の生きかた。
喪失感と苛立ち。少しの妬み。
家族の重み。
ちっとも忘れていなかった英二のこと。
美浜のモヤモヤ感がすごくよく伝わりました。
人間、そう簡単に決別できないよなって。

何かが変わりそう、何かが始まりそう、なところで終わってしまうので、
読んだあともなんかモヤモヤ。いい意味で。

★★★★☆



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18:43  |  桐野夏生

2008.11.05 (Wed)

東京島 桐野夏生

無人島に流れ着いた32人。
助けの船もなく、絶望に打ちひしがれながらも貪欲に生きていこうとする漂流者たち。
いつしか彼らはその島を「トウキョウ島」と呼ぶようになった。
その中に一人だけの女、清子。男たちの欲望をうまく操り、女王として君臨する清子に、
様々な試練が襲い掛かる。
極限状態での人間の欲望。業。
自分が生き残れれば他人を殺してもいいというえげつなさ。そんな中で清子は無事生き残れるのか?
助けは来るのか?

汚らしくも、これが生きていくということなのでしょうか・・・。人間の欲深さがわかります。
桐野夏生ならではのおどろおどろしい描写が平気な人はぜひ読んでみてください。

★★★★☆



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23:57  |  桐野夏生  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)
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