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2011.02.25 (Fri)

見知らぬ人へ、おめでとう  木村紅美

「…あの、むかし、日比谷で、いっしょにコンサート観ませんでしたか?」
かつて一度だけ会ったことがあるふたりの女性の、十数年ぶりの再会…。
過去をふりかえりたいわけではない。
なつかしみたいわけでもない。
いまのままでいいとも思っていない。
だけど、あの頃となにが変わったの?
小さな願いをかかえて生きる、ふたりの女性の姿を追った表題作ほか、
「野いちごを煮る」「天使」の2篇を収録。
内容(「BOOK」データベースより)



この記事でも「気になる作家さん」と書いていた木村紅美さん。

何かが起こりそうで起こらない。
何にも変わってなさそうで実は変わっている。

この絶妙な感じがとってもウマイなーと思います。

人生そんなにしょっちゅう劇的変化があるわけじゃないけど、
少しずつ少しずつ人は変わっていく。
そこをちょっとだけ切り取った物語。


★★★★★




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16:42  |  木村紅美

2010.01.06 (Wed)

月食の日 木村紅美

まるでやわらかな幾何学のように描かれた人間関係。
全盲の青年をめぐる人々を、鮮やかに切り替わる視点で活写する傑作!
「たそがれ刻はにぎやかに」を併録。
(「BOOK」データベースより)



過去と現在を行きつ戻りつ、全盲の有山隆をめぐる人々のお話。
見えない隆のために友人や元恋人が教えてくれる表現が印象的。
視点や時系列が突然変わるので、ちょっと戸惑うところもあったけど、
全体的な静けさと穏やかさは結構好き。


「たそがれ刻はにぎやかに」はまたガラッとかわります。
もうすぐ取り壊されてしまう古いアパートメントに一人暮らしをしているくらら。
過去を懐かしみ、未来を憂い、そんなときに久しぶりに訪れた顕。
終わりに近づく、夢のようにふわふわとした二人の奇妙な生活が、
ちょっと切ないんだけど心地いい。

気になる作家さんです。

★★★★☆



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19:54  |  木村紅美

2009.11.11 (Wed)

島の夜 木村紅美

18歳の春、波子は初めての一人旅をした。
行き先は沖縄の離島のひとつであるT島。そこには父がいた。

物心ついたときから母から発せられる父の悪口を聞いて育った。
女たらし。
そんな父がやっているのが民宿「ヤポネシア・ハウス」。
そこには単独旅行者たちが集う。
性別も年齢も経歴もバラバラの彼ら(彼女ら)はとっても個性的だ。
そこで波子はホモのトシミさんや、父を追いかけてきた小百合さんたちと出会う。

どうして父は私たちを捨てて出て行ってしまったのか。
そして年齢=彼氏いない歴の私は新しい恋を始めることができるのか。


風化する女以来2冊目の木村紅美さん。
今回は18歳の波子の揺れる気持ちを描いた作品です。
南の島の美しい風景、美味しい空気と料理が一番の魅力。
残念ながら波子はあんまり好きになれなかったな・・・。
波子よりもトシミさんや父親のほうが魅力的にうつりました。
もうちょっとそれぞれの人物が深追いされていたほうが面白かったかも。

結局人間って孤独な生きもの。
だから誰かと寄り添っていたいんですよね。

★★★☆☆



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18:07  |  木村紅美

2009.03.06 (Fri)

風化する女 木村紅美

れい子さんは一人ぼっちで死んでいった。

43歳独身。会社の居心地も悪く、友達もいなかったれい子さん。
部署も違い、仕事上の接点は全くなかった私とれい子さんは、
一人でランチをとるために入る寂れた喫茶店で仲良くなった。

無断欠勤を不審に思った上司が、一人暮らしのアパートを
訪れたときは、すでに彼女は死んでいた。
そのことを知らせるメールを見ても、社内は何ら変わることなく
通常通り動いている。

私はれい子さんのことをあまり知らない。

しかし、他に仲の良かった人がいなかったこともあって、
私はれい子さんのアパートや、会社のロッカーの荷物の処理を命じられる。
そこで私は、誰も知ることのなかった本当のれい子さんを知る。
会社ではあまり存在感も派手さもなく、黙々と仕事をこなしているだけだった
彼女には、意外な一面があった。

彼女の会社のデスクの中から出てきた、北海道行きのチケット。
私はそれを手に、れい子さんが行く予定だったある場所へと向かう。


たった一人で死んでいき、会社の誰からも嘆かれないれい子さんと、
主人公の私は自分を重ね合わせる。
私にも会社での居場所がないからだ。
れい子さんは確かに風化していってしまうのだけど、
私の中ではいつまでも印象深く残っている。

孤独死、悲しいんだけど、自分のあとをこういう風に辿ってもらえたら
うれしいだろうな。
万人に覚えてもらってなくても、大切な人に覚えてもらえてれば
それでいいんだって思った。

読みやすくてすっと物語に入っていけた。
他に「海行き」収録。
次も出たら読みたい!

★★★★★


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12:30  |  木村紅美
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