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2009.11.17 (Tue)

コンセント 田口ランディ

兄が死んだ。
2ヶ月前から行方不明になっていた兄は、腐乱死体となって発見された。
コンセントが繋がれたままの掃除機。
掃除をしようと思っていた兄は、どうして生きることをやめてしまったのだろう。

朝倉ユキはそれから兄の姿をよく見るようになる。
幽霊なんかよりもっと現実感のある兄。
兄は何も語らない。ただそこにいる。
私に何を伝えたかったんだろう。
これは幻聴や幻覚なのだろうか。私は狂ってしまったのだろうか。

ユキはかつての恩師であり恋人の国貞を訪れる。
10年ぶりに訪れた大学で、旧友の律子や山岸に出会い、
兄の死の謎と本当の自分を探す。

「一人の喪失は一つの世界の消滅なのだ」


ぐいぐい引き込まれて一気に読んでしまいました。
アンテナモザイクと続いて3冊目だけどこれが一番面白かったです。
序盤と中盤が特に良い。
久しぶりにページをめくる手が止まらず。

シャーマンやオカルトも興味そそられました。
独特な世界に引き込んでいく力がすごくて、読んだあとはしばし放心だけど。

あとがきにある、
一人の人間の死は、多くの謎を生む。
残された人間は、その宿題を一生かけて解いていかなければならない。
死とは、たぶん、人生における最大の謎である。


納得です。

★★★★★



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21:51  |  田口ランディ

2009.11.12 (Thu)

モザイク 田口ランディ

「移送屋」それが佐藤ミミの仕事。
顧客の要望に沿って、問題行動のある人間を目的地まで運ぶこと。
目的地の多くは精神病院。ミミは元々精神科の看護婦だった。

ミミが移送屋をはじめて3年、移送リストにあったのは14歳の少年、正也。
両親はいつか息子が人を殺してしまうのではないか、と危惧している。
そしてミミは正也の移送を引き受けた。

正也はミミを信頼しているようだ。説得は意外にアッサリと成功した。
しかし、正也は「渋谷の底が抜ける」という謎の一言を残して失踪してしまう。
正也を探しにミミは渋谷を訪れ、そこで「救世主救済委員会」に出会う。
ミミは無事に正也を見つけることができるのか。


前回読んだアンテナ・今回の「モザイク」、あとは「コンセント」と三部作らしいのですが、
どれから読んでいいのか分からずにこの順番に。
あ、「コンセント」が最初だったみたいですね。

「アンテナ」を読んだときにも感じた説明のつかないゾワゾワした感じが
今回も読んでるあいだずーっと続いていました。
「異常者」として括られる人たち。携帯電話、電磁波、人間のOS。
人は何に対しても無関心になり、無関心の状態が「普通」になっていく。

街歩いてる人が全員携帯をいじって、その一瞬だけ全員が立ち止まるシーンが
なんとも印象的。静かな不気味さ。こわい。

ちょっと分かりづらいところもあったけど、私は結構好きです。

★★★★☆



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19:23  |  田口ランディ

2009.10.29 (Thu)

アンテナ 田口ランディ

15年前のある夜、僕の妹・真利江は忽然と消えた。
死んだかどうかも分からない。ただ消失した。
家族は必死に探したが、いまだに真利江は見つかっていない。

7年前に父が死んだことをきっかけに、母は新興宗教にのめりこみ、
弟は精神に異常をきたした。そしてそれから僕は逃げた。
新潟で行方不明だった女児が9年の時を経て見つかったことで、
家族の真利江を探す旅が再び始まる。

僕は同じ研究室の藤村に紹介してもらい、SM嬢のナオミと出会う。
ナオミは僕を開花させる。
僕は1枚1枚剥がされて、やがて僕自身へとなる。


哲学・心理学・精神世界。
なんとなくモヤモヤとした気持ち悪さを感じながら、でも一気読み!
不思議な世界に引き込まれました。

人間は大地のアンテナ。

目に見えることだけが事実じゃないんです。
うまく説明できないけど、面白かった。

★★★★★



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14:01  |  田口ランディ
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