2017年06月 / 05月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫07月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告

2010.07.06 (Tue)

コトリトマラズ 栗田有起

勤務先の社長と密かに付きあう華。
彼の妻の入院で、ふたりの関係は変化する。
そんな華が思い起こすのは「母が死体にキスをした」遠い日の記憶。
老いゆく母にも秘められた物語があったのかもしれない。
揺れる心を細やかに描く恋愛小説。
内容(「BOOK」データベースより)



不倫小説って実はあんまり得意じゃありません。
同様の経験をしたことがないからかもしれないし、
どこかで「所詮不倫じゃん」って思うからなのかもしれない。

栗田さん好きな作家さんなので、どんな感じに不倫を描くんだろう?と興味あり。
なんだろう、サラサラしてました。
お互いすごく思いあっているんだけど、重みはあまり感じない。
大きな起伏がないまま流れるように終わってしまった印象です。
お母さんの変貌は読んでいてスカッとするくらい潔かったんだけどね。

やっぱりちょっと不思議な感じのほうが好きです。

★★★☆☆




ランキング参加してます。応援クリックよろしくお願いします!↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

スポンサーサイト
15:00  |  栗田有起

2009.11.04 (Wed)

蟋蟀 栗田有起

「サラブレッド」
2年前に占いの部屋を開いた私は、占いができるわけじゃない。
ただ、見えるのだ。手を握るとその人の未来が。
生きることは未来の記憶をたどること。
そんな私が恋をした。うっかり恋人の手を握ってしまい、
彼の未来に自分がいないことを知ってしまう。

「あほろーとる」
僕が彼女に出会ったのは、僕が助教授になったばかりだった。
急に取材やテレビ出演が増えた僕に、大学が秘書をつけてくれることになった。
秘書として派遣されてきたのが彼女だ。そして恋に落ちてしまった。

「鮫島夫人」
彼とは25歳のときに結婚し、3年後に離婚した。
大学で同じクラスだった私たちは、その頃からとっても仲が良かった。
でも私たちの結婚生活はニセモノ。彼はゲイだったから。

「猫語教室」
夫の栄転が決まった。異例の大抜擢だった。
サラリーマンの妻として、引越しの準備やら挨拶まわりやらを着実にこなす。
新しい赴任先に早く馴染まなければと参加したサークルに「猫語教室」があった。

「蛇口」
女癖の悪いパパにまた新しい女ができた。
写真を見てビックリ、その女は私の元親友のチカだった。

「アリクイ」
幼なじみの杏子が出産のために実家に帰ってくるという。
母親は狂喜乱舞だ。自分の娘でもないくせに、異常な喜びようだ。
双子のように仲が良かった僕と杏子。杏子はもうすぐ母になる。

「さるのこしかけ」
広和さんと出会ったのは今から1年前。仕事で2人でいる時間が増え、
自然に交際が始まった。彼といるのは居心地がよく、やがて結婚を考えるように。
しかし彼には既に婚約者がいた。

「いのしし年」
就職も恋愛もうまくいかないのはこの顔のせいだ。
絶望した朱美は大量の睡眠薬を飲んで病院へ運ばれた。
せっせと世話をしてくれる兄もまた醜い顔だった。

「蟋蟀」
やられた。今日子から妊娠を告げられたとき、おれはそう思った。
おれは結婚するつもりはない。複数の女がいるし、それでもいいと言ったのは今日子だ。
こんなときおれはタマコに電話する。タマコの腰には2匹の蟋蟀の刺青がある。

「ユニコーン」
私の中には馬がいる。それに気づいたのは13歳のときだった。
それから注意深く見てみると、人の中には必ず何かがいた。
動物であったり植物であったり様々だったけど。
私の中の馬は時折癇癪を起こす。でもあの時見たのはいつもの馬ではなかった。


短編集です。
「鮫島夫人」「アリクイ」「蟋蟀」が好き。
不思議な世界に連れて行ってくれたと思ったら、意外にブツリと終わってしまう。
突然手を離されてしまったみたいで、逆に心に残りました。

ちょっと不思議な感じ。この「ちょっと」加減が好きです。
長編が読みたいー。

★★★★☆



ランキング参加してます。応援クリックよろしくお願いします!↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
06:57  |  栗田有起

2009.10.14 (Wed)

ハミザベス 栗田有起

「ハミザベス」

二十歳の誕生日目前に、父が死に、不動産とハムスター一匹をもらうことになった。
父親とは私が1歳のとき以来、一度も会ったことがない。
死んだものだと思っていたのに、ふってわいた相続話。
花野あかつきと名乗る遺言執行者に呼ばれて、私は半信半疑で会いに行った。

特に欲しい物があるわけじゃなかった私の生活が少しだけ変化した。

「豆姉妹」

私と姉は同じ顔をしている。母親が「時間差の双子」と言うくらい似ている。
両親は私たちが小さい頃に離婚し、それぞれが再婚をした。
母親が再婚して少し経った頃から、私たちは2人で生活している。
まるでひとつのさやにおさまる豆のように。
私たちは豆ふたつぶの姉妹だった。

肛門科の看護婦をしていた姉は、SM嬢への転身を遂げた。
私は高校を卒業したら何になるか、まだ全然決められていない。


最近すっかりお気に入りの栗田さんです。
二つの話はどちらも両親が離婚していて、家族の変わったあり方が描かれています。

主人公は2人とも将来が定まっていない。
だって、何がしたいのかなんてわかんないよ、っていう素直な気持ちに
「うんうん、そうだよそうだよ」って妙に納得してしまいました。
何になりたいか、何になれるかなんて、私なんてこの年になってもわかんないし・・・。

でも読み終わると着実に一歩進んでる感じがしてしまうのが魅力です。

★★★★★



ランキング参加してます。応援クリックよろしくお願いします!↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
16:44  |  栗田有起

2009.10.09 (Fri)

お縫い子テルミー 栗田有起

私の名前は鈴木照美。
名詞には『一針入魂 お縫い子テルミー』と印刷してある。
ミシンは使わない。正真正銘の、お縫い子だ。

小さい頃から学校も行かず、祖母・母とともに居候生活を続けていたテルミーは、
今は流しのお縫い子だ。
東京に出てきて働き始めた「キャバレー・モンシロチョウ」でシナイちゃんに出会った。
彼はステキな歌を歌った。
歌詞の意味も分からないし、知らない曲だったけど、それは身体によくしみた。
そしてテルミーはシナイちゃんのことが大好きになった。

女装して歌うシナイちゃんのために、テルミーは針を持ちドレスを縫う。
シナイちゃんは出来上がった衣装をとても喜んでくれるし、
居候もさせてくれるけど、女子に興味がないのかテルミーの恋は叶わない。

恋をしていると自由をうばわれる。
恋しい人のいない世界では住みづらくなる。
でも素晴らしい。


タイトルに惹きつけられました。
お縫い子ってなんぞや?と思ってたけど、一針入魂ってかっこいいなぁ。
欲深くなくて、都会にかぶれることもなくて、淡々と生きているんだけど
きちんと前に進んでいる照美に好感が持てました。まだ16歳!

栗田さんのこの淡々とした感じと、なだらかなストーリー展開に
すっかりファンになってしまいました。
穏やかに読めて、でもちゃんと物語の世界に連れてってくれて、
脳みそいっぱい使った日なんかは特に良さそうです。

★★★★★



ランキング参加してます。応援クリックよろしくお願いします!
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
10:00  |  栗田有起

2009.09.30 (Wed)

マルコの夢 栗田有起

大学を卒業しても就職が決まらなかった僕は、パリに住む姉に呼ばれた。
姉はパリで結婚をし、旦那さんと日本の食材を扱う会社をおこしていた。
そして姉の仕事を手伝うはずだった僕は、なぜかパリの三ツ星レストラン
「ル・コント・ブルー」のキノコ担当になっていた。

「ル・コント・ブルー」の名物料理『マルコ・ポーロの山隠れ』。
乾燥キノコを使ったこの料理は、特別な客にしか提供されない特別料理。
この店ではトリュフよりも貴重な扱いを受けている。

ある朝、僕はオーナーであるエメ氏に呼びつけられた。
希少価値のあるこのマルコと呼ばれるキノコの在庫がとうとう底をついてきたらしい。
マルコの原産国である日本へ行って、調達してこい。
1年分のマルコを確保してくるという命を受け、僕は日本へと戻ることになった。


僕と、幻のキノコ、マルコの不思議な物語。
オテルモルのときも感じたことだけど、不思議なありえないような世界に
自然と引き込まれる感じがどこか心地よい。
異父姉弟である姉と、姉の本当の父親と、僕の父親、母親の関係。
キノコに導かれていた人生。
そんな美味しいキノコ、食べてみたい!

キノコの季節、この秋にぜひ読みたい1冊です。

★★★★★



ランキング参加してます。応援クリックよろしくお願いします!
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
20:45  |  栗田有起
 | HOME |  NEXT
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。