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2010.08.06 (Fri)

身の上話 佐藤正午

この主人公の流され方に、自分は違うと言い切れますか。
人間・人生の不可思議をとことん突きつめる、著者の新たな代表作の誕生。
内容(「BOOK」データベースより)



小さい街の書店員、ミチルの身の上話を夫が語る。

同僚に頼まれて買った宝くじ。
お昼休みに思い立って恋人と一緒に東京へ出てしまう無謀さ。
最初に抱いていたミチルの印象は、ところどころで覆される。
なりゆきまかせでフラフラとしているミチルはなんとも危なっかしい。
ずーっとソワソワ・ドキドキしながら読んでしまった。
(リュックなんて無防備すぎる!)

話は殺人事件から一気に怖くなっていく。
なんといっても竹井が怖い。
竹井はミチルが好きだったからあんな行動に出たのか、
それとも、自分の実力(?)を試したかっただけだったのか。

語り口調もなんとなく不気味で、気になって一気読み。
最後はちょっとモヤモヤしたけど、ちょっとしたことで人生が一変してしまうっていう
佐藤さんの作風はやっぱり怖いです。

★★★★☆



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14:14  |  佐藤正午

2009.10.19 (Mon)

バニシングポイント 佐藤正午

今年40歳になるタクシーの運転手・武上英夫には3つの秘密があった。
それは口数の多い妻への些細な隠し事、英夫自身の独特な傾向、
そして3つ目は数年前の冬に起こった放火事件のこと。

秘密は英夫の妻も、妻の友人も、誰もが持っていた。
誰にも打ち明けられることのない秘密。
一つ一つの秘密は些細なことのようであって、それでいて重要だったりする。


7つの連作短編になっています。
希薄だと思われる人間同士が、意外なところで繋がっていき、
次々に話が展開していくところが、なんとも佐藤さんらしい作品。
1編1編はそんなに長くないし、大したことないように(失礼)感じるんだけど、
最後まで読み終わったときに納得、という感じのお話たち。

当たり前だけど、人と人っていうのは繋がっている。
そして秘密のない人間なんていない。
それがどんな種類の秘密であっても・・・。

★★★★☆




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19:29  |  佐藤正午

2009.10.12 (Mon)

Y 佐藤正午

八月の雨の晩にかかってきた一本の電話。
電話の相手はどうやら私の高校の同級生らしい。しかも親友だと言う。
でも、私にはその名前「北川健」が思い出せない。
大体、高校を卒業してから既に25年も経っているのだ。

その北川健なる人物の代理人という女性に連れられて銀行の貸金庫に
連れて行かれると、そこには1枚のフロッピーディスクと500万円の現金。
そしてある女性名義の預金通帳と印鑑。そこには9桁もの金額。
全く意味が分からない。

フロッピーの中身は物語だった。
北川健が生きてきた人生。
そしてそこには私も深く関わっていた。
過去に戻ってやり直したいと願った男の不思議な人生。
次第に私は北川健の人生に引き込まれていく。


「Y」のように二股に分かれた人生。
一つの電車事故をめぐって全く別の道へと動き出す。

これすっごく面白いです!
究極のラブストーリーとあったのですが、ラブストーリーっていう感じはしなかったです。
「時間の返し縫い」もしかしたら私たちにもあるのかも・・・と考えると
怖いような不思議な気分になります。
もしかしたら、別の時間の世界では、私たちは別の人生を歩んでるのかもしれない。

でも違う世界にいても、縁というのはあるものなのだ。

オススメです。

★★★★★



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21:35  |  佐藤正午

2009.09.23 (Wed)

個人教授 佐藤正午

男にとってこの世でいちばん頭の痛い存在は妊娠した女である。

新聞記者の僕は、支局へと異動になりこの町にやってきた。
しかし仕事に対する情熱がすっかりなくなってしまい、今は長い休職中。
そして僕の隣には、いつも教授がいた。

教授といっても本当の大学教授などではない。
最初の出会いで教授がついた嘘から、僕は教授を教授と呼び慕うようになった。
毎日のように飲み歩き、僕は教授からの講義を聞く。

僕はこの町に来てからも、何人かの女性と関係を持った。
一夜限りのこともあるし、もちろん恋人だったこともある。
女と寝ることは大変なことじゃない。
ただ、そのうちの一人が子供を身ごもっているらしい。
それは僕の子供なのか?
なぜ妊娠したことを僕に黙っているのだろうか。

僕は彼女に会いに行くことに決めた。


物語の出だし(教授の講義)が面白かったので期待していたんだけど、
読み終わってみると一体なんだったんだろう?って感じです。
ストーリーはなかなか面白そうに見えるんだけど、いかんせん主人公の僕に
感情移入ができない。優柔不断で自分では何も決められないのもそうだし、
なんとなく開き直っている感じがして好きになれなかった。

僕を取り巻く人たちはキャラクターがたっていて良かったと思います。
教授を主人公にした話のほうが読みたいかも。

★★☆☆☆



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09:32  |  佐藤正午

2009.09.10 (Thu)

ジャンプ 佐藤正午

一杯のカクテルがときには人の運命を変えることもある。

その日、恋人の南雲みはると一緒に「アブジンスキー」という
聞いたことのないカクテルを飲み、元々酒に弱い僕は泥酔してしまった。
翌日に出張を控え、羽田空港へのアクセスが良いみはるの南蒲田のマンションに
2人は向かう。

僕は毎朝りんごを一つ食べることを日課にしており、マンションへの帰り道
コンビニでりんごを買い忘れたみはるは、僕にマンションの鍵を預け、
自分だけコンビニにりんごを買いに走った。
『りんごを買って5分で戻ってくるわ』

そう言ってみはるは二度と戻ってこなかった。


佐藤正午さん初読みです。
本当は「身の上話」を読みたかったんだけど、なかなか予約が回ってこず。

付き合って半年しかたっていない彼女の突然の失踪。
最初は偶然の重なりだったものが、必然に変わっていく。
あの時あのカクテルを飲まなければ。
あの時出張を取りやめてあの電話に出れば。

人生ってこんな些細なことでガラっと変わってしまう。
自分の今までしてきた選択を、考えずにはいられませんでした。
という意味では怖い話。

5年後偶然2人は再会して、みはるの失踪の理由を知ることになるんだけど、
そこも女の執念があって空恐ろしいような・・・。
途中じりじりとじれったい部分もあるんだけど、全体的に面白かったです。

★★★★☆



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20:37  |  佐藤正午
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