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2011.04.10 (Sun)

白いしるし 西加奈子

失恋ばかりの、私の体。
私は彼のことが、本当に、好きだった。
32歳。気づいたら、恋に落ちていた。
軽い気持ちだった、知らなかった、奪えると思った。
なのに、彼と関係を持ってから、私は笑えなくなった。
恋は終わる。でも、想いは輝く。
極上の失恋小説。
内容(「BOOK」データベースより)



抗えない力に強く導かれてしまった二人。
「恋」という言葉では片付けられない、
一瞬で惹きつけられる強烈な魅力。
読んでいる自分も『間島昭史』に魅せられてしまう。

甘酸っぱいとか、切ないとか、
そんなレベルを超えた苦しさみたいなものがあった。

でも人は失恋しても、また前に進んでいく。
自分にしかできないやり方で、闘う。
失ってもなおその人のことを強く思っているのは、
辛いことかもしれないけど、素敵なことでもあるな、と思った。
人生のうちでそんな人に出会えることって幸せだ。

★★★★★




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10:28  |  な行その他

2011.03.25 (Fri)

アンダスタンド・メイビー 島本理生

「おまえは俺のこと、見つけられるって」少女は踏み込んだ、愛と破壊の世界へ。
デビュー10周年記念書き下ろし作品。
内容(「BOOK」データベースより)



重くて苦しくて切なくて。
でも後半になればなるほど読むスピードが加速。
黒江の危うさに読んでいるこちらまでビクビクしてしまう。
「あーついてっちゃダメ!」と
何度思ったことか…。

下巻は上巻での謎が一気に解ける感じ。
黒江の心に影を落とした出来事や、
それに向き合っていくことを決めた黒江の成長。
辛すぎる現実が待っていて読んでいて痛くて痛くて
苦しくなったけど、未来に希望が持てる最後で良かった。

数々のどうしようもない男たちと大人がいて、
どうして黒江はこんなに不幸なんだ、と思ったけど、
でも神様はちゃんといたんだ。

個人的には光太郎が一番好きでした。


★★★★★






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22:18  |  島本理生

2011.03.18 (Fri)

おしまいのデート 瀬尾まいこ

いろんな形の「デート」、あります。
祖父と孫、元不良と老教師、特に仲良くもない同じクラスの男子同士、
協力して一緒に公園で犬を飼うOLと男子学生。
何気ないのに温かい人と人のつながりを軽やかに描く、5編収録の作品集。
(内容紹介)



●おしまいのデート
●ランクアップ丼
●ファーストラブ
●ドッグシェア
●デートまでの道のり

ほほえましかったり、ちょっと切なかったり
さまざまな「デート」。
瀬尾さんらしい心があったまる優しいお話です。

特に「ランクアップ丼」「ファーストラブ」「デートまでの道のり」が良い。

ランクアップ丼の上じい、こんな先生いたらどんなにいいだろう!
ちゃんと生徒のこと見てて、でも押し付けがましくない。
二人で食べる玉子丼、きっとすごくおいしいんだろうな。


★★★★★




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11:00  |  さ行その他

2011.03.17 (Thu)

感応連鎖 朝倉かすみ

女たちの内側で、何かが蠢く。

肥満を異形とする節子か、他人の心が読める絵理香か、自意識に悩む由希子か。
交錯する視点、ぶつかり合う思惑。
真実を語っているのは誰?──魅惑の長編小説

(内容紹介)



全322ページ。
長そうーと思ってたけど読んだらあっという間でした。

ひー嫌だ嫌だ嫌だ。
喉に何か詰まったようなこの不快感。
でも面白いのです。
読み始めたら一気。

特にラストが秀逸でした。
アリスちゃん・・・
こわいよー。


★★★★★



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11:00  |  あ行その他

2011.03.16 (Wed)

イカと醤油 つぶやきシロー

「お父さんがきれいにしてくれたんでしょ、ありがとう」
「んっ、何のことだ、知らないな」
父は、すっとぼけた顔をしながら空を見上げて言った。
「脱皮したんだろう」「脱皮?」
「この前学会で発表があった。昆虫が脱皮するように自転車も脱皮するらしい」
息子は「ふーん」としか言いようがなかった。
つぶやきシロー、初小説。
内容(「BOOK」データベースより)



こんな父親やだ。
と読み始めは思いました。
だって典型的なダメ親父。不快ですらありました。
健太が不憫で不憫で。
でも読み進めていって、
なんか違う。
茂男…もしかしていい父親?
愛情表現が特殊すぎてわかりづらいけど、
茂男は茂男なりにちゃんと健太のことを思ってたんだなー。

ところどころにつぶやきシロー独特のシュールさがあって、
でもちゃんと感動もあって、
普通にいい本だと思います。
(ごめんなさい、全く期待してなかったから意外だった)


★★★★★




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11:00  |  た行その他
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